徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)3月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1279 三面

徳洲会 薬剤部会関西・大阪ブロック
理想の薬剤師像とは
オンライン新人研修を開催

徳洲会グループ薬剤部会関西・大阪ブロックは2020年度新人研修を開催した。グループと薬剤部会について理解を深めることや、日常の業務から離れ理想の薬剤師像を考えるのが目的。コロナ禍のためオンラインで実施。同ブロック所属病院の教育研修委員と新卒薬剤師44人が参加した。

画面越しに研修に臨む新人薬剤師(写真は生駒市立病院)画面越しに研修に臨む新人薬剤師(写真は生駒市立病院)

プログラムは主に講義とグループワークで構成し、講義では徳洲会グループの理念や事業を説明したうえで薬剤部会を紹介。部会の組織図や教育研修体制、各種研究会や委員会について説明し、これらの活動を通じ、認定・専門薬剤師の資格取得を促した。

また、離島・へき地医療、災害医療支援をテーマとした講義も設けた。前者では、グループ病院がある離島・へき地医療の特色、薬剤師の日々の業務やそこで働く魅力などを示した。具体的には支援に赴く必要性、医薬品など調達に時間を要すること、そのために代替薬を提案すること、責任感が強くなることなどを挙げた。後者では、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)と、隊員として被災地で活動する薬剤師の役割について説明。被災地・避難所での血糖降下薬の調整など具体的なエピソードを披露するとともに、災害医療では薬剤師業務のみならず、医療人としての活動が重要となる点を強調した。

グループワークでは、6~7人のグループ分かれ、まずKJ法(アイデアを問題解決のために整理し、まとめる手法)について解説。「これからの薬剤師に求められるものは何か?そしてそのためには?」をテーマに議論し、発表し合った。各グループからは、知識や患者さん対応力など業務にともなうものや、人間性、信頼関係といった人として大切なもの、さらに高齢化や国際化、AI(人工知能)など次代を見据えたものまで幅広い意見が聞かれた。

病院のプレゼンテーションで好評だった八尾病院の(左から)竹腰雄真薬剤師、裏野千裕薬剤師、中出早代薬剤師病院のプレゼンテーションで好評だった八尾病院の(左から)竹腰雄真薬剤師、裏野千裕薬剤師、中出早代薬剤師

最後に、八尾徳洲会総合病院(大阪府)の大里恭章・薬剤部長(薬剤部会関西・大阪ブロック教育研修委員会委員長)が総括。「グループワークで道徳や人間性といった意見も見受けられたのが良かったです」と振り返り、「これから知識が増えていくと、知らないことまで知っている感覚になり、慢心し思考が停止することがあるので、自分が知らないということを知り(無知の知)、いろいろなことを身に付けてほしいと思います。多くの仲間がいることを忘れずに精進してください」とエールを送った。

研修の途中では、新人が自己紹介とともに自院を紹介する場も設けた。研修後のアンケート調査から、お笑い芸人のミルクボーイ風に漫才でプレゼンテーションした八尾病院がトップ。

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