2021年(令和3年)1月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1270 三面
徳洲会栄養部会
3年次研修を初実施 制度から臨床まで幅広く
徳洲会グループ栄養部会は3年次研修を行った。部会初の試みで、コロナ禍によりオンラインで実施。2018年度入職の新卒をはじめ73人の管理栄養士、栄養士が参加し、栄養関連の法制度から臨床まで幅広い内容を学んだ。
参加者は自施設から研修に参加
3年次研修は、栄養部会が20年以降取り組んでいる新たな教育プログラムの一環。18年度に入職した新卒の管理栄養士、栄養士が主な対象で、1年次研修(18年)に次ぐ合同のスキルアップ研修として企画した。臨床力のみならず、部門損益や病院・介護施設経営に対する貢献といったマネジメント力向上が狙い。
研修は症例検討を交えながら4つのテーマで講義を実施。「栄養部門と診療報酬の関わり」では、20年4月の診療報酬改定や地域包括ケアシステムなど国の方針を示し、外来がん化学療法や特定集中治療室での栄養管理、地域包括ケアシステムを推進するための栄養情報提供など、とくに管理栄養士に関係深いポイントを解説した。あわせて栄養情報提供書など帳票類の作成や管理のポイントも説明した。
最後に栄養部門の損益を解説。収入と支出の構造を掲げ、グループや部会の目標値などを示した。
「栄養管理業務の基礎知識」では、栄養管理計画書の意義や作成の手順などを説明。栄養指導にも時間を割き、スクリーニングからアセスメント、計画、指導まで一連の流れとともに、患者さんへの接し方や入院と外来での栄養指導の違いなど、ポイントを示した。症例に基づいて参加者が栄養管理計画書を作成したり、栄養指導やカルテ記載時の留意点を話し合ったりする場面も見られた。
「日本人の食事摂取基準と院内約束食事箋について」では、まず『日本人の食事摂取基準(20年版)』について説明。同基準は、1日に必要なエネルギーや栄養素量などを示したもので、厚生労働省が策定し5年ごとに見直す。20年はその年にあたり、新たに「高齢者の低栄養予防・フレイル予防」に配慮した内容が盛り込まれたり、タンパク質・食物繊維・ビタミンD・食塩の目標量が変わったりするなど、改正内容とその社会的背景を示した。
後半は約束食事箋の改訂を解説。『日本人の食事摂取基準』の改正時には自院の約束食事箋を見直す必要性を訴え、改訂での注意点などを挙げた。
「病態栄養と食事」では、徳洲会の管理栄養士としてかかわりの深い糖尿病、フレイル、腎疾患、肝疾患、循環器疾患について講義。それぞれの定義、見るべき検査値、栄養指導や食事療法のポイントなどを提示した。
研修終了後、鑓水弘樹・栄養部会長は「業務に対する知識の向上を図る機会として良かったと思います」としながらも、「オンライン開催は、会場まで足を運ぶこともなく、手軽に集中して受講できますが、悩みを共有するなど同期との関係性を築く場や時間は設けにくい」とし、「よりつながりが深められる良い研修を今後も模索したい」と改善点を示していた。