徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)1月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1269 三面

長・共愛会病院医長
腎と口腔の関連を調査
オンラインで啓発イベント

共同研究をした長医長(左)と大竹副院長共同研究をした長医長(左)と大竹副院長

共愛会病院(北海道)の長太一・歯科口腔(こうくう)外科医長兼医局長が、第46回日本口腔外科学会北日本支部学術集会で「当院入院透析患者における口腔内環境の調査」と題し発表した。透析患者さんは多くの合併症を有するが、口腔疾患も多いと考えられることから、腎疾患と口腔疾患の関連を調べるのが目的。検討項目は性別、年齢、口腔内状態(残存歯数、う蝕(しょく)、歯周炎、口腔乾燥状態、口臭、舌苔(ぜったい)の有無、口腔清掃状態)、全身状態(糖尿病の有無、透析歴、血液検査、摂食嚥下(えんげ)状態)。

2016年の歯科疾患実態調査(厚生労働省)によると75~79歳の残存歯数は18.0本だが、同調査では対象の平均年齢76歳で残存歯数7.8本と大きく下回った。さらに、う蝕処置、口腔ケア、義歯調整など歯科治療の介入が必要な患者さんは86%に上ったことから、透析期間と介入の必要性の間に有意な相関を認めたと報告した。

長医長は「本調査は湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の大竹剛靖先生(副院長兼再生医療科部長)が、1年間応援に来ていただいた際に共同で行いました。コロナ禍で研究成果を共有できる場が少なくなっています。この学術集会もWEBでの開催ですが、成果を発表できたのは良かったです」と満足げだ。

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