徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)1月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1269 三面

成田富里病院
RI検査を本格稼働 病院機能が着々と充実!

12月に本格稼働したRI検査装置12月に本格稼働したRI検査装置

成田富里徳洲会病院(千葉県)はRI(放射性同位元素)検査装置を導入、2020年12月に本格稼働をスタートした。RIは主に診断や治療効果の確認などに用いる装置。放射性医薬品(微量の放射線を放出する薬)を体内に投与した後、専用の装置で撮影すると、体内のガンマ線を検出し細胞や臓器の情報などを画像化・数値化する。

標的となる組織や臓器によって、使用する放射性医薬品は変わり、体内に投与する方法も静脈注射や吸入、服薬などさまざま。組織や臓器によって放射性医薬品を取り込む時間も異なるため、検査に要する時間もばらつきがある。よく使う薬の場合、投与後7時間で放射性物質は半減する。「たとえば、造影剤を用いるCT(コンピュータ断層撮影)検査のようにアレルギー症状を起こすことも少なく、より安全な検査と言えます」と小林和也・放射線科副主任(診療放射線技師)。

壁面の一部を木目調にし地下でも温かみのある空間壁面の一部を木目調にし地下でも温かみのある空間

同院は15年9月に開院。これまでRI検査は近隣の医療機関に患者さんを紹介していたが、対象となる患者さんが増えてきたことや、病院運営が軌道に乗ってきたことから導入に踏みきった。開院時から地下に装置のスペースは確保していたという。「とくに循環器疾患や脳神経系統の患者さんが増え、心筋の血流を確認したり心筋のダメージを評価したりするのにRI検査は有用です。より診断の質も上がると期待しています」と荻野秀光院長。地下スペースではRIに加え、PET検査、さらに将来的には放射線治療も行う考えだ。「RIの導入は第一歩。充実させ、いずれは放射線治療センターを開設したい」と意欲を見せる。

PAGE TOP

PAGE TOP