徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)1月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1269 二面

新津オンコロジーPJ顧問
老健かまくら施設長に
患者さんのため研究継続

「情報発信にも力を入れたい」と新津顧問「情報発信にも力を入れたい」と新津顧問

徳洲会オンコロジー(腫瘍学)プロジェクトの新津洋司郎顧問(札幌医科大学名誉教授)が介護老人保健施設(老健)かまくら(神奈川県)の施設長に就任した。施設長の業務を行いながら、オンコロジープロジェクトや、勤務後の時間を使ってライフワークである研究活動にも力を入れる。湘南鎌倉総合病院(神奈川県)のバックアップを受け湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)で研究に取り組む。着任は2020年10月1日。

最近では膵臓(すいぞう)がんや大腸がんなどの原因となるKRAS遺伝子の変異とがん細胞増殖の仕組みに関する研究で、特定の酵素が増殖に関与していることを突き止め、20年8月に『PNAS(米国科学アカデミー紀要)』に発表。「困っている患者さんの役に立つ創薬につなげていくことが研究の目的です」と目を輝かせる。

また新津顧問が開発した肝硬変治療薬の治験が米国で進行中で、21年には肝臓の再生医療の研究も計画。オンコロジープロジェクトについては「外部に向けた情報発信にも力を入れたい」と意気軒高だ。北海道小樽市で老健施設長を3年間経験。20年12月にオンライン面会を導入するなど施設運営の改善にも積極的だ。

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