徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)10月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1259 二面

宇治病院
地域全体で感染対策
診療所へ出張指導を開始

宇治徳洲会病院(京都府)は地域の診療所に向け感染対策の出張指導を開始した。地域医療支援病院としての取り組みの一環で、新型コロナウイルス禍のなか、冬場のインフルエンザ流行に向け、地域全体で受け入れ体制を整えるのが目的だ。

「怖がらず正しい知識で対応を」と江口師長「怖がらず正しい知識で対応を」と江口師長

出張指導を担当する江口比呂美・看護師長(感染制御実践看護師)は「コロナとインフルエンザが同時に流行する恐れのある今冬を乗りきるには、地域全体で温度差があってはいけません。コロナについて、わかってきたことも多いので、怖がらず正しい知識で対応することが大切だと伝えたいです」と強調。

連携している診療所や介護施設を集めてWEBセミナーを開催する案もあったが、施設によって設備や人員配置などが違うため、現場に即した感染対策を一緒に考える必要があると考え、出張指導の形をとった。

江口師長は10月5日、地元のべっぷ内科クリニックで出張指導を初めて実施した。まず講義ではコロナの最新情報や国の動き、日常生活での標準予防策などを説明。続いて個人防護具(PPE)の着脱法を実践形式で手ほどきした。指導にあたり江口師長は「まず受講者の悩みを聞き取り、そこに私自身の経験を重ねて説明すると、イメージが湧きやすいと思います」など工夫を凝らす。

地元の診療所でPPEの着脱法など指導地元の診療所でPPEの着脱法など指導

診療所側からは「どんな感染対策が必要かイメージできた」、「検査体制をどう整えればいいかわかった」など好評。江口師長も「施設の規模によって感染対策の方法も変わってきます。診療所での不安や悩みに触れ、勉強になりました」と話す。

今後は診療所や介護施設から出張指導の依頼が増えた場合に備え、他のスタッフに同行してもらい、指導方法を学んでもらう計画。WEBセミナーでの対応も考え、内容を検討中だ。

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