2020年(令和2年)10月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1259 四面
高砂西部病院
救急搬送が過去最多 8月に313人受け入れ
「300人超の搬送対応で自信が付きました」と新保院長
高砂西部病院(兵庫県)は8月に月間では過去最多となる313人の救急搬送患者さんを受け入れた。これまでは2018年7月の280人が最多だった。
新保雅也院長は「8月は記録的な猛暑だったため、熱中症や他の疾患を併発した患者さんの搬送がとくに多かったです。徳洲会の原点である〝断らない救急〟を実践するため、可能な限り受け入れてきました。その結果だと思います」と説明する。
また、沼口幸司・看護部長と上野英三事務長は「高砂市消防の管轄外の地域からも多数の搬送がありました。姫路市や加古川市など近隣自治体から、他の医療機関で受け入れを断られた発熱の症状などがある新型コロナ疑似症の患者さんも多数受け入れました」と口をそろえる。
同院は今年4月に遺伝子検査装置(LAMP法)を導入した。新型コロナ疑似症患者さんの受け入れ時にはPPE(個人防護具)を装着したスタッフが検体を採取し、同検査を実施。必要に応じ救急処置室に隣接するCT(コンピュータ断層撮影)室で画像を撮り、肺炎など評価を行う。入院治療を要する陽性患者さんの場合は、新型コロナ入院医療機関に転送している。
「救急は平均で月200人前後ですので、今回300人超の搬送に対応できたことで新たな自信が付きました」と新保院長。今後も救急医療をはじめ地域医療の充実に貢献していく。