徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)3月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1227 三面

八尾病院 災害訓練で初の試み
対策本部設置や避難誘導

災害対策本部の立ち上げに向け協議災害対策本部の立ち上げに向け協議

八尾徳洲会総合病院(大阪府)は院内で災害訓練を実施した。災害対策委員会を中心に50人が参加し、初めて災害対策本部の立ち上げに関する机上訓練や、患者さんの避難誘導訓練を試みた。

1月18日の訓練は震度6の地震が発生したという想定で実施。NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)での活動実績をもつ當麻俊彦・整形外科部長(災害対策委員長)と鴨下沙織・看護副主任(救急看護認定看護師)が“訓練コントローラー”として適宜、アドバイスしたり進行たりした。

院内に発災を知らせる放送が流れると、まず1階の医事課を初動本部とし、原田博雅院長ら本部要員が参集。各部署の報告から「甚大な被害」と判断し、原田院長が3階の会議室に災害対策本部を立ち上げることを宣言。

会議室に移動し、病院幹部が中心となって災害対策本部の役割をマニュアルに基づいて確認するとともに、クロノロジー(時系列に沿った記録)や診療(トリアージ=緊急度・重症度選別、院内診療)、院内管理(設備、医療、ロジスティック)、外部調整(外部交渉、情報収集、院外搬送)など各担当者を決めた。その後、被災状況が書かれた付箋を、緊急度・重要度を判断したうえでホワイトボードに貼付。情報を整理し、各ケースへの対応を検討した。

並行して患者さんの避難誘導訓練を実施。院内で火災が発生したことを想定し、4階のリハビリセンターの患者さんを同じフロアの病棟に誘導する水平避難を行った。

最後に訓練を振り返り、當麻部長が、災害対策本部の役割分担では兼任も考える必要性や、火災発生時は燃えている場所や燃えている物、火の高さ、スプリンクラーの作動状況など本部に伝えるべき情報を示唆した。

鴨木・看護副主任は「まずは取り組めたことが良かったです」と振り返り、「ブラッシュアップしながら継続していきたい」と意欲を見せていた。

PAGE TOP

PAGE TOP