2020年(令和2年)3月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1227 一面
新型コロナ対策
WHO「パンデミック」宣言 徳洲会 最善策を策定へ
仙台徳洲看護専門学校の卒業式は、卒業生の家族や在校生は出席せず
WHO(世界保健機関)は3月11日、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的大流行)に相当すると発表した。その理由として、「過去2週間で中国以外での感染者数が13倍に増え、今後、さらに感染者や感染が確認される国の数が増えると予想される」と説明。各国にさらに感染拡大の防止に努めるよう求めた。
徳洲会感染管理部会は定期的にWEB会議を開き対応を協議、現在では市中感染を前提とした対応を迫られている。同部会は厚生労働省や国立感染症研究所、日本環境感染学会などの通知や指針に基づき、1月27日に「新型コロナウイルス感染症に関する対応について」と題する文書を徳洲会病院・施設に通知、以後3月2日付の第8報まで対応方針を提示している。
さらに、刻々と状況が変化していくなかで、あらためて徳洲会グループとしての具体的な対応方針を策定することを決めた。これはWHO、CDC(米国疾病管理予防センター)、厚労省、国立感染研および関連学会の指針をふまえ、グループとして最善の方法を検討したもので、近く公開する予定だ。
また、徳洲会では鹿児島徳洲会病院の新築移転地鎮祭、仙台徳洲看護専門学校の卒業式を、規模を縮小して開催。3月22日の湘南鎌倉医療大学の竣工式も来賓を限定し、神事のみの開催となる予定。さらに各病院・施設の新入職員入職式を中止する方針を決定。