徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)3月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1226 三面

アナウンサーの町さん講演 「鎌倉医療カレッジ」
湘南鎌倉病院が初開催

在宅医療・看取りについて講演する町さん在宅医療・看取りについて講演する町さん

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は同院職員向けに第1回鎌倉医療カレッジを開催した。患者さんや家族のために医療職ができることを考えるのが目的。初開催の今回はフリーアナウンサーの町亞聖さんをゲスト講師に招き、「夢を諦めない時代に~出来ないことではなく出来ることを~」をテーマに特別講演を行った。開催は昨年12月5日。

町さんは1995年に日本テレビに入社しアナウンサーとして活躍する一方、高校3年生から10年間、くも膜下出血で右半身まひとなった母親の介護や在宅での看取りを経験。日テレ時代と2011年のフリー転身後も医療・介護をテーマに取材・啓発活動を続けている。冒頭、同院総合内科・総合診療科の北川泉部長が「多職種参加の在宅医療カレッジという勉強会の学長を務めているのが町さんです。超急性期病院の当院で講演してもらうことに意義があると思います」と開会挨拶。

町さんの母親が、くも膜下出血を発症したのは90年。家族介護が当たり前の時代だ。中学生の弟と小学生の妹の母親役も担いながらの介護生活が始まった。「一番つらく、もどかしいのは本人。前向きになるのが難しいなか、母ができないことではなく、できることを数えようと発想を転換しました」。左手でできる掃除や食器洗いなど、できるようになるまで任せるようにしたという。

その8年後には母親に末期の子宮頸(けい)がんが見つかった。入院し放射線治療と抗がん剤治療を実施。回復の見込みがなく在宅療養のためのIVH(中心静脈栄養)埋め込みと人工肛門の手術を経て、「母を自宅に連れて帰りたい」という思いから在宅療養に移行し、自宅での看取りを選んだ。「覚悟と決断の連続でした。母親は『感謝だわ』と繰り返していました。最期まで母らしくいられたのは在宅だったからだと思います」と振り返った。

町さんは患者さん本人が本音を言える環境づくりや、大きな不安を抱える家族がおびえなくてすむように、医療・介護の連携による切れ目のない支援の大切さを訴えた。

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