徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)3月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1226 一面

看護師の特定行為研修スタート
札幌病院 南部病院に次いで2施設目

札幌徳洲会病院は2月26日、厚生労働省から看護師の特定行為研修を行う指定研修機関に認定された。徳洲会では南部徳洲会病院(沖縄県)に次ぎ2施設目。3月2日には院内講堂で看護師特定行為研修センターの開講式を行い、研修生として自院の看護師6人が出席。同院で研修対象になるのは「呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連」、「栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連」、「動脈血液ガス分析関連」の3区分で、4月から1年かけて研修を行う。

手順書に基づき診療を補助

研修生6人を角野看護師(後列右)はじめ病院を挙げサポート研修生6人を角野看護師(後列右)はじめ病院を挙げサポート

厚労省は2015年10月、「特定行為に係る看護師の研修制度」を創設した。超高齢社会で在宅医療などを推進するためには、医師(歯科医師を含む)の判断を待たずに診療の補助を行える看護師を確保する必要がある。同研修制度は、その行為を特定し、手順書に沿って同行為を実施できる看護師を計画的に養成していくのが目的。

特定行為は21区分、38行為あり、なかでも「在宅・慢性期領域」、「外科術後病棟管理領域」、「術中麻酔管理領域」の3領域で、実施頻度が高い特定行為をパッケージ化して研修をする方針。

研修項目には共通科目と区分別科目があり、それぞれeラーニングによる講義を受けた後、演習(モデルを使った実践を想定した訓練)、実習(ベッドサイドで行う訓練)を経て実技試験(OSCE)を行い、すべての科目で合格したら研修修了となる。

同研修に徳洲会グループで最初に取り組んだのは南部病院。18年8月に指定研修機関に認定され、10月に2区分で研修を開始した。

「時代の先駆けとなる取り組みです」と奥山院長「時代の先駆けとなる取り組みです」と奥山院長

翌年には5区分に拡大し、「在宅・慢性期領域」パッケージとして「呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連」、「ろう孔管理関連」、「創傷管理関連」、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の4区分に加え、「動脈血液ガス分析関連」で研修を実施。自院の看護師以外にも、近隣のグループ病院や事業所からも受講があった。

南部病院の鵜飼悦子・看護部長は「在宅・慢性期領域パッケージを実施するのは、全国で当院を含む3施設。このパッケージは地域に根差した病院として必要不可欠だと考えます。先日、厚労省から視察を受けましたが、当院を特定行為研修の〝パイロット病院〟として期待しているようです」とアピールする。

次代のモデルケースに

札幌病院は17年から指定研修機関の協力施設として演習や実習に協力していたが、今年2月26日に指定研修機関として認定された。研修生は植木由香・看護主任、寺倉佳苗・看護副主任、花田導雄・看護副主任、齋藤実佳看護師、久保まなみ看護師、奥山実穂看護師の6人。半年間、各区分共通となるeラーニングを受けた後に、どの区分で研修を行うか決定、3区分にそれぞれ2人ずつ振り分ける予定だ。

3月2日に開講式を実施。冒頭、中川麗副院長は「病院に貢献するとともに、この地域、そして日本において、皆さんの歩いた道が特定行為をできる看護師の〝概念〟をつくり上げてくれるでしょう。今後の活躍が次の世代に夢を与えるようなモデルケースになれば良いと思います」とエールを送った。

次に奥山淳院長は「特定行為は医師の負担を軽減するだけでなく、看護師としての仕事の引き出しを増やし、モチベーションアップにつながると思います。時代の先駆けとなる取り組みですので、これからの皆さんの活躍が楽しみです」と期待を寄せた。

続いて松野玉枝・看護部長は「特定行為研修は南部病院が第1号でしたが、徳洲会グループでもようやく本腰を入れて取り組み始め、診療報酬にも加味されることになり嬉しく思います。新しい取り組みを始めるにあたり、当院の総合力が試されることになります。しっかりサポートしていきますので、研修に専念してください」と激励した。

研修生を代表し寺倉副主任は「研修生6人、受講理由はさまざまですが、看護師として、もっと患者さんのために何かしたい、自分自身が成長したいという気持ちは変わりません。私たちの役割は医師の業務の一部を請け負うだけでなく、あくまで看護師として、質の高いケアを提供するチーム医療のキーパーソンになることだと自覚しています」と力強く宣言。最後に、宮本浩義・事務部長が閉式の言葉を述べた。

同研修の運営責任者である角野友香理看護師は、すでに別の指定研修機関で計11区分の特定行為研修を修了。「患者さんの一番近くに寄り添うなかで、患者さんのためにもっとできることがあればと、もどかしく思うことがありました。同じ処置でも看護師の視点を加味することで、よりきめ細かいケアにつながることもあります。これから当院でも研修が始まりますが、自分の経験からアドバイスを送るだけでなく、研修生の皆さんと当院ならではの研修をつくり上げていきたいです」と意気軒高だ。

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