徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)11月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1209 二面

日高病院 事故防止へ警察署と協定
高齢運転者向け脳ドック

日高徳洲会病院(北海道)は70歳以上向けに安価な脳ドックを開始した。地元の静内警察署と高齢ドライバーによる交通事故防止を目的とした協定締結にともなうサービス。ドックなどの利用を通じて、結果に基づいた運転免許証の自主返納率アップを期待している。

協定を交わした井齋院長(左)と久田署長 協定を交わした井齋院長(左)と久田署長

協定は、日高病院の診療や検診で高齢運転者に認知機能の低下が疑われる場合、必要に応じて本人や家族に運転免許証の自主返納など多様なアドバイスや情報提供を行うという内容。高齢運転者による交通事故の抑止が目的だ。同署で行った協定締結式には、井齋偉矢院長と久田悟・静内警察署長が出席した。

これにともない、同院は従来1万円(税抜き)で行っていた脳ドックを70歳以上の方には6000円(同)で実施するサービスを開始。脳組織の異常を調べるMRI(磁気共鳴画像診断装置)、脳血管の異常を調べるMRA(MRIを用いた血管造影法)、海馬傍回の萎縮レベルを調べるVSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)のみ実施する。

「検診の可能性の広がりを感じました」と(右から)土生卓・総務課係長、上田職員、松田理乃・健診センター職員 「検診の可能性の広がりを感じました」と(右から)土生卓・総務課係長、上田職員、松田理乃・健診センター職員

診察は行わず、所要時間は30 分程度。結果は郵送のため、後日、来院する必要はない。「料金を含め、できるだけ利用しやすい体制を心がけています」と、上田愛・健診センター職員はアピールする。

現在、同ドックの利用は予約を含め15人。井齋院長は「検査の結果が運転免許証を返納するかどうかの目安のひとつになれば良いですね」と期待を寄せている。医療機関と警察署との協定締結は道内初という。

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