2019年(令和元年)11月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1209 四面
老健愛心園
地元園児へ積み木贈呈 温かい町づくりに貢献
地元の保育園児に作成した積み木を手渡す入所者さん
介護老人保健施設愛心園(鹿児島県)は、県内のユニティが考案した積み木プロジェクトに賛同、入所者さんが積み木を作成し町内の保育園に贈呈した。同プロジェクトは「積み木」をとおし、地域社会に貢献し、つながりの輪を広めていくのが目的。
積み木は愛心園の職員が家を建てた時の廃材を利用。入所者さんは一個一個の積み木に、やすりがけを行い、60個の積み木を作成した。
7月24日に入所者さん7人が地元の保育園を訪問、積み木の由来や積み木に押印してあるスタンプの意味を説明し、園児に手渡した。
その後、愛心園の職員が認知症啓発の「おじいちゃん おばあちゃんに ぼくが 私ができること」と題した紙芝居を行った。園児からはエイサーの踊りや、一緒にできる歌体操のプレゼントがあり、楽しいひと時を過ごした。
壽三佐子・作業療法士は「感極まって涙する入所者さんや、園児を見て満面の笑みで喜ぶ入所者さんなど、皆がとても良い表情をされていました。今後も積み木作成を継続し、園児たちに届けていきたいです。このプロジェクトを続けていくことで、認知症の理解を広め、お互いを支えていけるような温かい町づくりにつなげていけたらと思います」と笑顔で話している。