徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)10月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1206 三面

湘南藤沢病院 手術室での災害対応
箱﨑・福島県医大病院副部長が講演
地域から参加も

実際に被災した経験をふまえ要諦を解説する箱﨑副部長 実際に被災した経験をふまえ要諦を解説する箱﨑副部長

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は院内で医療安全研修を実施した。医療安全管理室主催で、今回は災害対策がテーマ。福島県立医科大学附属病院の箱﨑貴大・集中治療部副部長を招き「手術室の災害対応について」と題する講演を行った。研修を企画した岡崎薫・麻酔科統括部長が「貴重な機会なので、地域の医療機関に声をかけました」と話すように、グループ内外問わず地域のさまざまな病院が出席した。

箱﨑副部長は、まず2011年の東日本大震災発災時に手術を行っていた他院の手術室の様子を収めた動画を紹介。災害時の手術室の状況を説明したうえで、同震災で被災した自院の経験に基づき発災時の手術室対応・運営、発災後急性期の手術室対応などについてポイント解説した。

具体的に、発災時は「手術台からの転落防止」、「無影灯の術野からの移動」など患者さんの安全確保に関する基本的な点や、マニュアルにはない細かい点などを指摘。その後、手術が必要な被災者を受け入れられる体制づくりの重要性を指摘し、患者さんの移動や手術室の環境(ストレッチャーとバッグバルブマスクの準備、ドアの開放など)など要諦を示した。

災害医療活動の基本原則「CSCATTT(指揮・命令系統の確立、安全の確保、情報伝達の確立、評価、トリアージ、治療、搬送の順)」にも触れ、各項目を説明。

とくに情報共有・伝達の重要性を訴え、「災害対策本部など上下の連絡はできても、隣の手術室の状況がわからないなど横の連携がない」など、東日本大震災時の自院のエピソードを交えながら課題を指摘した。情報を時系列に記録しておく大切さも強調した。最後に災害時のマニュアルやアクションカード(行動や判断の事前指示書)、患者さんの搬送経路などを何度も見直す必要性をアピール。自院でも災害訓練などを通じ実践していることを示した。

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