徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)9月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1201 三面

MRI 更新で診断能アップ
認知症治療薬の治験 湘南厚木病院参加

画質や分解能が向上したMRIを導入画質や分解能が向上したMRIを導入

湘南厚木病院(神奈川県)は2005年9月の開院以来使用してきたMRI(磁気共鳴画像診断装置)を更新した。既存の1・5テスラMRIのマグネットを再活用し、他の部品を交換して更新。これにより初期費用を抑えながら診断能を向上することができた。救急を含む各科の診療や健診・人間ドックなど幅広い領域で活用していく方針だ。

同院放射線科の早川英樹主任(診療放射線技師)は「光ファイバーケーブルを用いたデジタル信号伝送方式を採用しているため、従来のアナログ信号伝送方式と比べて、外部ノイズの影響を受けません。そのため画質や分解能が向上したほか、より短時間で以前と同等の画質のMRI画像を撮像することが可能です」と説明。加えて省エネ性能が高く、呼吸による体動を補正する機能も付いている。

今回、同院がMRIを更新したのは、認知症治療薬の治験への参加が大きな理由だ。従来運用していたMRIでは、治験実施時に撮影する必要がある画像を撮ることができず、参加基準を満たせなかった。更新にともない、ソフトウェアをバージョンアップし参加基準をクリア。同院はアミロイドPET検査に取り組むなど、認知症診療に力を入れている。

MRI装置の更新作業を行うため、1カ月間ほどMRI検査を実施できない期間があったが、日頃の地域連携を通じた関係性を生かし、他院に検査実施を依頼して乗りきった。同院は病診・病病連携を推進するなかで、更新したMRIや、PET(陽電子放出断層撮影)の利用促進を図りながら、地域の医療水準向上に貢献していく考えだ。

20回目ロビーコンサート

毎回好評のロビーコンサート毎回好評のロビーコンサート

湘南厚木病院が2カ月に1度のペースで開催している院内ロビーコンサートが、節目となる20回に到達した。演奏者として招待したのは、陸上自衛隊朝霞駐屯地の東部方面音楽隊員。「ムーン・リバー」など数々の名曲やアイドルグループAKB48の曲などを披露した。会場に集まった患者さんや地域の方々など約300人はじっくりと聴き入っていた。

当日は厚木市内の店舗による出張販売も催し、トマトやシフォンケーキ、プリン、ステーキ弁当などを販売。演奏終了後には商品を求める来場者でにぎわっていた。

同院総務課の岩壁秀夫副主任は「地域に根差した病院づくりを継続し、選ばれる病院になるよう情報発信に努めていきたい」と意気込んでいる。

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