2019年(令和元年)9月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1201 一面
館山病院
院内ギャラリー人気 癒やしの空間を提供
8月に絵手紙作品展を開催した「たんぽぽの会」の皆さん
館山病院(千葉県)は外来と病棟を結ぶ渡り廊下に、院内ギャラリーを運営し好評を博している。地域の学校の書道部や美術部、社会人サークルなどの作品を、それぞれ1カ月間ほど展示。作品は絵画や書道、写真、彫刻など多岐にわたる。定期的に展示する団体もあり、院内ギャラリーを楽しみにしている患者さんも多い。
同ギャラリーは地域に開かれた病院を目指し、2008年5月に開設。最初の展示は統合失調症で療養する患者さんの作品だった。病気への理解を訴えるとともに、殺風景になりがちな病院内に癒やしの空間をつくりたいという思いを形にした。
8月のギャラリーは、地元の有志で結成する「たんぽぽの会」による絵手紙作品展。色とりどりの作品が優しい光に照らされ、見た人を笑顔にさせる展示になった。
誰でも自由に記入できる感想ノートには「素敵な絵ばかりで、元気をもらえます」、「通院の時にギャラリーをのぞくのを楽しみにしています。心が明るくなります」といった声が記されていた。
同ギャラリーでは、10月6日までNPO法人安房文化遺産フォーラムによる「戦争で傷ついたウガンダの人びとの笑顔と暮らし展」を開催中。10月8日から30日までは同院主催の第8回小学生絵画展を開催予定。また、展示希望者も随時募集中だ。