徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)8月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1199 三面

磯部・湘南鎌倉病院初期研修医
奨励賞を受賞
日本内科学会関東地方会から

「先生方の熱いご指導のおかげ」と磯部医師 「先生方の熱いご指導のおかげ」と磯部医師

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の磯部輝紀・初期研修医2年目は、第650回日本内科学会関東地方会で奨励賞を受賞した。テーマは「出血性膀胱(ぼうこう)炎による出血性ショックを繰り返した1例」。患者さんは経皮的冠動脈形成術後に抗血小板薬を内服、5年ほど前から肉眼的血尿を認め、近医で膀胱炎として抗生剤を内服していた。

来院当日朝からの鮮血尿、ふらつきのため救急搬送、画像で膀胱内に9cm大の血腫を認め、膀胱出血による出血性ショックで入院。膀胱灌流(かんりゅう)を開始し、抗血小板薬の休薬、輸血、止血剤点滴、セフトリアキソン(抗生剤)で加療したところ、肉眼的血尿が消失し、貧血が改善したため12日目に退院となった。

2カ月後に同様のエピソードで救急搬送、出血性ショックを呈し再入院となった。膀胱鏡では粘膜に炎症を認めるものの腫瘍性病変は認めず、ウイルスや化学薬品の関与も否定的。150~200ml程度の残尿を認めることから、神経因性膀胱にともない細菌性膀胱炎を繰り返していると考えられ、尿道カテーテル長期留置の方針とし退院。4カ月後の現在、血尿の再発なく経過していると報告した。

受賞に際し磯部医師は「初めての学会発表で、日頃から臨床診療で感じている疑問を『発表』という形で表現する大切さに触れました。当院の腎臓内科をはじめとする先生方の熱いご指導のおかげであり、このような環境に身を置けることに感謝しています」。

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