徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)8月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1199 三面

札幌東病院
整形外科外傷センター開設記念講演会が盛況

札幌東徳洲会病院は札幌市内で整形外科外傷センター開設記念講演を開催した。4月に開設した同センターのアピールを目的に、土田芳彦センター長が「発展する整形外科外傷治療」をテーマに講演した。

「外傷治療は現場で学ぶ必要があります」と土田センター長 「外傷治療は現場で学ぶ必要があります」と土田センター長

冒頭、太田智之院長が「救急隊員をはじめ多くの方々にご参加いただき、期待の大きさを感じています。今後も連携を強めていければと思います」と挨拶。次に松田知倫・救急センター副センター長が「札幌東徳洲会病院の救急の歩みとこれから」をテーマに講演した。

同院は道内で一番多く救急車を受け入れているが、内科系疾患の場合、満床時には診断と初期対応だけ行った後、近くの医療施設に送るなど工夫していると説明。一方、外科系疾患の場合、地域の病院の強みを理解したうえで搬送先を選定すべきとし、同院の高度な整形外科外傷治療や循環器治療をアピールした。

続いて土田センター長が講演。外傷治療を始めた当時の反省をふまえたうえで、系統的に学ぶことの重要性を強調。変わりゆく高齢者の大腿(だいたい)部近位骨折の治療にも言及し、救急センター到着後24時間以内の手術が重要であり、寝たきりにさせないために負荷をかけるべきと説明した。

日本の整形外科外傷事情として、外傷発生数が多いわりに治療体制が不十分なことを指摘。外傷整形外科医は少なく、再建までできる医師はさらに少ないと訴え、勉強できる施設の少なさを課題に挙げた。そのうえで、人材育成で重要なのは座学ではなく、現場で学ぶことであり、人材育成と治療施設の構築は同義と定義した。

地域の救急隊員を中心に100人以上が
		参加 地域の救急隊員を中心に100人以上が参加

土田センター長は「院内で整形外科外傷センターを分離・独立し、専用手術室を確保、専門医や専属のリハビリテーションスタッフを抱えることが必要です」と条件を提示し、同院の整形外科外傷センター開設までの経緯を説き、今後も日本各地に専門施設をつくるべきと訴えた。

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