徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)8月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1199 三面

中部徳洲会病院
緩和ケア勉強会開く
地域の多職種80人参加

わかりやすく解説する新屋医長 わかりやすく解説する新屋医長

中部徳洲会病院(沖縄県)は地域の医療・看護・介護従事者を招き、院内で地域緩和ケアチーム勉強会を開催した。

今回は前回のほぼ倍の約80人が参加。まず同会を企画した中部徳洲会病院在宅・緩和ケア科の新屋洋平医長が「在宅医療・介護連携の知識を深めよう!在宅医療連合学会のインテグレーター養成講座から」と題し講義。

高齢化社会を背景とした沖縄県の高齢者数の推移や医療制度の将来像、終末期の特徴について解説し、「今後、ますます複雑な支援が求められる」と指摘した。多種多様なニーズに応え在宅医療を支えていくためにも、あらためて「医療・看護・介護のしっかりとした連携と、それを支える知識とコミュニケーションが重要」と強調。

ちゅうとく訪問看護ステーションの久高君代管理者(看護師)は「ちゅうとく訪問看護ステーションの試み」がテーマ。同院の各担当者とタイムリーな連携を図り、安心して訪問看護の利用につながった事例を紹介した。最後に、グループ外の訪問看護ステーションクララの曽根ルチア代表が「心身機能の支援~胃ろうと感染症と心不全のあいだで~」と題し、在宅での長期介護で各専門職が連携し、家族を支えたケースを紹介した。

終了後も会場内で意見や情報を交換する姿が見られ、終始盛況だった。「地域医療を支え続けるためには、今後、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など介護施設での看取りが増えていきます。在宅医療と介護の連携に関する知識を地域の専門職の皆さんに身に付けていただき、地域の緩和ケアを支えるお手伝いができたらと思い、昨年度に初めて会を開きました」と新屋医長。次回は「意思決定」をテーマに行う予定だ。

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