徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)7月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1195 三面

徳洲会薬剤部会
全国責任者会議を開催
目標・情報共有し結束
「離島・へき地医療は大きな使命」

徳洲会薬剤部会は6月14日から2日間、吹田徳洲会病院(大阪府)で全国責任者会議を開催した。全国の徳洲会病院から薬剤部の責任者ら70人以上が一堂に会して結束を深め、薬剤部としての目標を共有したり、離島・へき地支援の重要性をあらためて確認したりした。また、ネバーイベントプロジェクトなどグループ全体の取り組みについても情報共有を図り、外部講師による講演を聴講し研鑽(けんさん)を積んだ。

「離島・へき地の応援では緊密な情報交換を」と高橋部会長 「離島・へき地の応援では緊密な情報交換を」と高橋部会長

初日の冒頭、福岡徳洲会病院の平川雅章・薬剤部会副部会長が「病院薬剤師の役割は広く深くなってきています。一緒に研鑽していきましょう」と開会挨拶。

続いて一般社団法人徳洲会の高橋智・薬剤部会長が「薬剤部 2019年度事業計画ほか」と題して発表。昨年度の服薬指導の目標達成状況や今年度の目標設定を確認するとともに、退院指導に関しても目標などを共有。病院横断的なチーム医療へのかかわりとして、緩和ケア、栄養サポートチーム、感染防止対策、抗菌薬適正使用支援、医療安全対策、入退院支援などを挙げ、チーム医療への積極的な関与を呼びかけた。

離島・へき地業務応援にも言及。高橋部会長はあらためて「離島・へき地医療は徳洲会の大きな使命」と強調。「責任者は応援の目的、意義、ルール、心構えをスタッフに伝えてください。応援を出す側、受ける側ともにストレスが生じないよう緊密な情報交換を行うことが大切です」と話した。

全国から薬剤部責任者が一堂に 全国から薬剤部責任者が一堂に

次に、千葉徳洲会病院の福井宗憲薬局長が「徳洲会グループNever eventプロジェクト~決して起こしてはならない事象を防ぐために~」をテーマに発表。徳洲会はグループを挙げてネバーイベント(決して起こしてはならない事象)発生防止のため、「標準化」、「モニタリング」、「事例分析」などを行うプロジェクトに取り組んでいる。

福井薬局長はプロジェクトの概要を説明するとともに、各ブロックにリスクマネジメント委員会を立ち上げるなど、今後の薬剤部会としての活動案を紹介した。

この後、一般社団法人日本血液製剤機構の谷澤正明・事業本部事業戦略部参事が「診療報酬改定から見る医療制度改革の方向性~病院薬剤師はいかに評価されるか 現状と課題~」と題し講演。薬剤師は今後ますます病棟や外来、救急外来(ER)、集中治療室(ICU)など活躍の場が広がり、評価されていくと見とおしを示し、一人ひとりの患者さんに個別に介入する活動が求められていくと語った。

また、瀬戸内徳洲会病院(鹿児島県)の宮坂善之薬局長はDrug Related Problems(DRP)の考えを取り入れた病棟業務について説明。DRPは、薬に関する問題点を解決するための行動目標を言う。同院は質の高い標準的な業務実施のためDRPの考えを導入、宮坂薬局長は介入症例などを紹介した。

千葉西総合病院の出雲貴文薬局長は「入院支援室への薬剤師の配置」をテーマに発表。医療安全への貢献や病棟薬剤師の負担軽減、病棟看護師への投薬情報の事前提供などを目的に入院支援室に薬剤師を配置。入院が決定した外来診療後の患者さんに対し、薬剤師が持参薬の確認などに取り組んでいる。入院時面談での記録業務と薬剤管理指導録作成の負担が軽減されるなど効果があったと報告した。

続いて、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の中村雅敏薬局長が「ENIF voiceについて~導入における利点・問題点~」を発表。ENIF voice は、キーボード入力の代わりに話すことでテキストを作成できる音声入力システム。各種医薬品情報を音声で呼び出し、簡単に検索することもできる。複数の徳洲会病院に設置しており、導入病院からの意見をふまえ利点や課題を紹介した。

さらに特別講演として、日本経済大学大学院経営学研究科の赤瀬朋秀教授(薬剤師)が「病院経営の現状と課題―薬剤師が知っておきたい経営のポイント―」と題し発表。医療界を取り巻く外部環境の変化を説明したうえで、病院経営に与える医薬品の影響などに言及。「医療を取り巻く環境が大きく変化していくことが予想されるなか、地域における医療の持続可能性を追求し、そのために地域での薬の使い方をいかにマネジメントしていくか、という視点が重要になっていきます」などと指摘した。

このほか臨床薬剤業務支援システム、ハラスメントと対処法、臨床試験部会ホームページの紹介、労務管理などについての発表があった。

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