徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)7月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1195 一面

理学療法の国際学会で発表
二宮・湘南鎌倉人工関節センター主任

THA前の外転筋力強化の重要性

術前の外転筋力の重要性を指摘する二宮主任 術前の外転筋力の重要性を指摘する二宮主任

湘南鎌倉人工関節センター(神奈川県)の二宮一成リハビリテーション科主任(理学療法士)は、スイスで行われたWorld Confederation for Physical Therapy Congress(WCPT) 2019に参加、演題を発表した。同イベントは理学療法に関する国際学会。

発表したテーマは「Predictors of fall during the first year after totalhip arthroplasty(人工股関節(こかんせつ)全置換術〈THA〉後1年間の転倒を予測する要因)」。一般的にTHA後の転倒は人工関節の脱臼、人工関節の周囲の骨折といった重篤な合併症を引き起こす原因となり得る。そこで二宮主任は自院の患者さん123人を対象に、THA後1年間の転倒を予測する要因を検証した。

方法はTHA後1年間の転倒の有無を調査し、転倒群と非転倒群に分けるとともに、基礎情報 (年齢、性別、BMI、脚長差、術式、術後入院期間)、術前の運動機能(患側股関節外転筋力=人工関節を置換した側の股関節を開く筋力)、患側片脚立位保持時間、最大歩行速度、歩行時痛、身体活動量を評価。

その結果、THA後の転倒発生率は16%(20例)で、転倒群は非転倒群よりも術前の外転筋力や歩行速度が有意に低かったことがわかった。さらに検討したところ、THA後の転倒は、術前の外転筋力が主な要因となることを明かした。

二宮主任は「THA後1年間の転倒予防には、術前の外転筋力の強化が重要と考えられます」と締めくくった。

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