徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1189 三面

徳洲会栄養部会
プロ意識を大切に
新入職研修会を初開催

徳洲会グループ栄養部会は5月18日、武蔵野徳洲会病院(東京都)で新入職研修会を初開催した。4月に入職した新卒・既卒の管理栄養士と栄養士40人超が参加。教育に力を入れる同部会が、まずは試験的に関東ブロックを中心に開催、今後は全国ブロック別の開催を検討していく。

関東ブロックを中心に40 人超の管理栄養士や栄養士が参集 関東ブロックを中心に40 人超の管理栄養士や栄養士が参集

冒頭、鑓水弘樹・栄養部会長が「組織の方針にのっとり日頃の業務を遂行することは大切です。徳洲会が何を大切にし、どこに向かっているのか学びつつ、全国から同期が集まる貴重な機会に、ぜひ横のつながりを強めてください」と挨拶。

さらに、同研修会の目的として、①理念に基づいた医療サービスの提供が行える職員の育成、②社会人として、サービスの提供者としての職員の育成、③仕事における問題点を見つけ、その解決法を見出せる職員の育成――を挙げた。

「ぜひ同期と横のつながりを」と鑓水部会長 「ぜひ同期と横のつながりを」と鑓水部会長

次に一般社団法人徳洲会(社徳)の長谷川孝・栄養部主任が「社会人としてのルール」と題し講義した。まずプロ意識をもつことの大切さを説き、日々の体調管理やSNSなどによるネットトラブルにも言及。さらにビジネスマナーとして身だしなみや表情のポイントにも触れ、参加者全員で挨拶の練習をした。

休憩後、千葉西総合病院の加勢宏樹・栄養管理室主任の司会により「業務事例におけるロールプレイ」を実践。糖尿病の既往がある患者さんの食事開始に関し、オーダー時間外にかかってきた看護師からの電話を想定、管理栄養士役と看護師役に分かれ二人一組で会話した。その後、良好なコミュニケーションを図るためのポイントをグループで話し合い発表。「自分が相手なら、どんな対応をしてほしいかを考えましょう」とまとめた。

もう一例、入職して2カ月の新入職員が、食止めが必要な患者さんを取り違えた事例を提示、失敗が起きた原因や改善点などをグループで話し合った。「入職して2カ月あたりは、ひととおり仕事を覚え、油断しやすい時期。事故の芽になることは早めに摘んでください」とアドバイスした。

グループに分かれ事例に基づくグループワーク実践 グループに分かれ事例に基づくグループワーク実践

続いて、東京西徳洲会病院の大橋あずさ管理栄養士が経験談を披露した。入職して2年間で成長したこと、グループ病院への応援で学んだことなどを紹介。今後は、給食管理で得た知識を生かした栄養指導の実践と、スキルアップのための資格取得も目指すと目標を話し、「つねに目標をもち、何事にも積極的に取り組みましょう。同僚、多職種を含めコミュニケーションも大切に」と伝えた。

最後に、社徳の細田実・栄養部主任が「医療従事者と管理栄養士」をテーマに講義。医療従事者はキュア(治療)とケア(目配り、気配り、心配り)を実践、特に管理栄養士や栄養士にはケアを求められていると強調した。「患者さん中心の考えができるか否かが大事」とし、「100人のうち1人に皿を汚れたまま提供した場合、その患者さんはどう思うか。100引く1が99ではなく、ゼロになってしまいます」と投げかけた。

マネジメントの役割では、①組織の使命を果たす、②働く人を生かす、③社会に貢献する――を意識することで、仕事は管理できると説明。さらに、多職種連携の大切さ、報告や相談のポイントなど解説し、まとめとして「悩んでも目標を失わず、前向きに頑張ってください。本日の講義は聞くだけで終わりにせず、何かひとつでも病院にもち帰り実践しましょう」と締めくくった。

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