徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1189 二面

息切れやむくみ注意!
「心不全に早く気付こう」

心臓には血液を全身に送るポンプの役割がある。この機能が低下することで、血液の循環がうまくいかなくなる状態を心不全という。主な症状には動悸(どうき)や息切れ、顔や足のむくみなどがあり、肺などに水がたまり1~2週間で体重が5kg以上増えることもある。ただし、「これらの症状は心不全が進行してから出てくるもの。症状が出る前に予防・治療することも可能です」と名古屋徳洲会総合病院の田中昭光ハートセンター長は助言する。

心不全の原因は心臓に栄養を送る冠動脈の狭窄(きょうさく)、ポンプ機能が乱れる不整脈、血液の逆流などが生じる弁膜症、さらに心臓の筋肉が異常を来す心筋症など多岐にわたる。これらのリスク要因には高齢、生活習慣病(高血圧や脂質異常症)などがあるため、予防には適度な運動やバランスの良い食事が大切だ。

心不全を放置し重症化すると、補助循環装置や人工呼吸器が必要になることもある。診療では、まず体にたまった水を抜きつつ、画像診断や心電図を用い原因を探っていく。原因が特定できれば治療は可能なため、早く気付くことが大切だ。

「まず60歳を超えたら、一度は循環器ドックを受けることをお勧めします。その後は定期的な検診が必要です」(田中センター長)

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