徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1189 一面

共愛会病院
道南で唯一の摂食・嚥下障害看護
認定看護師が経口摂取移行を支援

「経口摂取に移行できた患者さんを見ると嬉しい」と渡邊・看護主任 「経口摂取に移行できた患者さんを見ると嬉しい」と渡邊・看護主任

高齢人口が増加するなか誤嚥(ごえん)性肺炎予防などのため、摂食・嚥下(えんげ)機能の維持・向上の重要性が高まっている。共愛会病院(北海道)には道南地方でただ1人(5月時点)の摂食・嚥下障害看護認定看護師である渡邊渉・看護主任が所属する。同認定看護師は2018年7月時点で全国に827人、北海道では21人にとどまる。

渡邊・看護主任が同認定看護師の資格を取得したのは3年前。「内科病棟で経管栄養の患者さんをケアする機会がしばしばあり、『本当に口から食べられないのだろうか』と思うことがありました。その状況を見て『どうにかしたい』と思い、当院には当時、言語聴覚士(ST)がいなかったため、認定看護師の資格を取得しました」と話す。

医師と相談しながら、現在は在職するSTによる嚥下機能評価をふまえ、経管栄養から経口摂取に移行できそうな患者さんを選別。安全面に配慮しながら経口摂取への移行に取り組んでいる。また、誤嚥しにくい食事のポジショニング(姿勢)や食事介助に関する院内勉強会を開いたり、患者さんが食事する様子を観察・記録し診療に役立てるミールラウンドに取り組んだりしている。「患者さんが再び口から食事できるようになった姿を見ると嬉しいですね」と笑顔。

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