徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1189 三面

脳卒中 歩行リハビリ好評
「ウォークエイド」
大垣病院が導入

「ウォークエイドで患者さんをサポート」と鈴木PT(右)と岩崎PT 「ウォークエイドで患者さんをサポート」と鈴木PT(右)と岩崎PT

大垣徳洲会病院(岐阜県)の歩行神経筋電気刺激装置「ウォークエイド」を用いたリハビリテーションが好評だ。同装置は中枢神経障害による下垂足(足首以下が垂れてしまう状態)、尖足(せんそく)(つま先で立つように足首が伸びた状態)の患者さんの歩行を改善するためのリハビリ機器。歩行に合わせ腓骨(ひこつ)(すねの外側にある骨)神経を電気刺激することで、足首や、つま先の挙上を補助する。

「本体」、「ハンドスイッチ」、「専用ソフトウェア」からなり、まず本体を患者さんの膝下に巻き付け、歩行に合わせハンドスイッチから電気信号を送る。本体はセンサーを内蔵、「信号が送られた時のすねの傾斜角度」などの情報を端末に自動送信、2回目以降はハンドスイッチがなくても決まった傾斜角度に達した時に電気が自動で流れる仕組みだ。

専用のソフトウェアで、送られてくる情報を患者さんごとに管理することが可能。設定を変えることで、1台で複数の患者さんに対応できる。

本体は膝下に装着する 本体は膝下に装着する

昨年2月に導入。主に脳卒中で、軽度から中等度の片まひがある患者さんに用いている。リハビリテーション科の辻量平主任(理学療法士=PT)は「急性期では鈴木一史PT、回復期では岩崎拓也PTが中心となり、同装置を活用しています。患者さんの早期離床・早期在宅復帰を期待しています」と説明する。

これまで約40 人の患者さんに使用。岩崎PTは「患者さんから『歩きやすくなったので、もっとリハビリしたい』といった声が多く聞かれます」とアピール。鈴木PTも「コンパクトな装具や柔らかい装具に変更した患者さんは少なくありません」と強調する。

辻主任は「今後、データを集め、導入効果を学会などで発表できれば」と意気込んでいる。

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