徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)6月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1189 二面

湘南鎌倉病院
優秀演題2題選出
内科学会ことはじめ
徳洲会から計8題

第116回日本内科学会総会・講演会にあわせ「医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2019名古屋」が4月27日に開催された。徳洲会から8演題の発表があり、このうち湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の小山瑛司・専攻医1年目と井原一樹・初期研修医2年目が優秀演題賞を受賞した。

プレナリーセッションで発表する小山医師 プレナリーセッションで発表する小山医師

同イベントは内科医を目指す医学生・研修医が、経験した症例をもち寄り、互いにディスカッションすることで、内科医としての実力を研鑽(けんさん)するのが目的。

小山医師は「心臓・心膜浸潤を認めた悪性リンパ腫(ML)の臨床的検討」をテーマに、全演題から12演題のみ選ばれるプレナリーセッションで発表した。

心臓・心膜浸潤をともなうMLは診断や治療選択に苦慮することが多いため、臨床的特徴や診断方法、アントラサイクリン系抗腫瘍薬を含むレジメン(抗がん剤治療計画書)の治療結果を検討。

その結果、右心系腫瘍・心膜病変により、心不全・心タンポナーデを認める場合、MLを鑑別に挙げ、画像検索および組織学的検索を速やかに行うことが肝要とし、「確定診断後には重篤な有害事象なく化学療法が施行可能で、高い奏功率が得られることから、積極的に治療を行うべき」とまとめた。

血液疾患をテーマに優秀演題賞を受賞した井原医師 血液疾患をテーマに優秀演題賞を受賞した井原医師

井原医師は「血液疾患患者における中心静脈カテーテル(CVC)関連血流感染症の要因分析と減少への取り組み」と題し発表した。化学療法目的にCVCが必要となる血液疾患患者さんでは、カテーテル関連血流感染症(CLABSI)は回避すべき課題。同院ではCLABSIを減らす取り組みとして、2015年から観察項目の統一、感染兆候の早期発見、留置期間の短縮など対策に取り組み奏功。「とくに留置期間の短縮はCLABSIを減少させる重要な要因と考えられます」と強調した。

また、両医師を指導した同院の玉井洋太郎・血液内科部長と佐藤淑・同科医長が優秀指導教官賞を受賞した。

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