徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1146 三面

より実践的な災害訓練
札幌東徳洲会病院
模擬記者会見も

災害対策本部を迅速に設置 災害対策本部を迅速に設置

札幌東徳洲会病院は院内で災害訓練を実施した。地域で大規模災害が発生し多数の傷病者が搬送されるという想定の下、71人の職員が参加。災害対策本部の設置や院内の被災状況に関する報告・対応、患者さんの移動・搬送、院外から来院した患者さんのトリアージ(緊急度・重症度判別)、通信手段の確認などシミュレーションを行った。

今回は、より実践的な内容を重視。模擬患者役は職員以外に25人の学生にも協力を仰いだ。通常業務のかたわら訓練を行うなかで、次々と救急患者さんが来院する状況をつくった。また、外部との通信手段として、札幌市防災行政無線や災害時衛星電話を実際に使用し、操作方法などを確認した。最後に岸郁夫・事務部長らが席を並べ、模擬記者会見も初めて試みた。

模擬記者会見に臨む岸・事務部長(中央)や瀧健治・救急科センター長(その右) 模擬記者会見に臨む岸・事務部長(中央)や瀧健治・救急科センター長(その右)

これらの取り組みは昨年の反省をふまえてのもの。同院は昨年11月、初めて札幌市と北海道DMAT(災害派遣医療チーム)との合同訓練を実施。DMATが院内に支援へ入るなど、実践的な訓練を行ったものの、一部で混乱が見られるといった課題を残し、病院幹部からは終了後、「訓練を積み重ねる必要がある」、「災害に関する訓練を工夫していきたい」といった声が上がっていた。

今回の訓練でも課題が見つかったものの、災害対策本部で副統括管理者を担った釜野伸吾・総務課課長は「良くなっている点もあり、繰り返し訓練を実施することが大切。札幌市災害時基幹病院に指定されている病院として、今後も継続して行い、地域の方々が安心して暮らせる町づくりに努めていきたいと思います」。

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