徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1146 三面

MRgFUS
『神経治療学』に論文掲載

堀越・湘南藤沢徳洲会病院PT

「今後も学会発表だけでなく論文にも挑戦していきます」と堀越PT 「今後も学会発表だけでなく論文にも挑戦していきます」と堀越PT

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の堀越一孝・理学療法士(PT)は、日本神経治療学会が発行する会誌『神経治療学』(35巻5号)に論文が掲載された。タイトルは「経時的な歩行能力評価が有用であったMRガイド下集束超音波(MRgFUS)による片側視床破壊術を施行したParkinson病の2例」。同論文は、第35回日本神経治療学会総会の一般口演で発表した症例に、新しい1例を加えて書き上げた。

MRgFUSは、MRI(磁気共鳴画像診断)で患部の位置と温度をモニタリングしながら、約1000本の超音波を一点に集中させ患部を熱凝固する治療法。同院では本態性振戦への臨床試験を終了し自由診療を開始、目下、パーキンソン病への臨床試験を進めているところだ。

論文ではMRgFUS治療後に歩行障害と動作緩慢が生じた振戦優位型パーキンソン病の症例を報告。TUG(Timed Up and Go Test、歩行・立ち上がり・着座・方向転換など複合的な評価)を含む歩行機能評価を治療前から経時的に実施したことにより、医療者側・患者側の双方が治療後の運動機能を具体的に理解することができ、有害事象の早期発見や治療後の薬剤調整に有用であったとまとめた。

堀越PTは「治療後に歩行障害があったのは、この2例だけだったので印象的でした。論文が同じ症例で悩む方々の役に立てば良いと思います」と笑顔を見せた。

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