徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1146 一面

南部徳洲会病院
石垣島&与論徳洲会病院
感染防止対策で連携

3病院の感染対策チームが集まり合同カンファレンス 3病院の感染対策チームが集まり合同カンファレンス

南部徳洲会病院(沖縄県)は6月23日、石垣島徳洲会病院(同)と与論徳洲会病院(鹿児島県)の感染対策チームを招き、合同カンファレンス(会議)を開催した。石垣島病院から池原康一院長、与論病院から久志安範院長に加え、それぞれ看護師、薬剤師、臨床検査技師が参加。両院の感染防止対策地域連携加算をサポートするのが狙い。

同加算の算定には感染防止対策加算1を算定している病院(南部病院)との連携が必要で、年4回の合同カンファレンスや年2回の全職員を対象とした院内勉強会などが要件となる。

南部病院の外間武看護師(感染管理認定看護師)は同加算の算定に尽力、石垣島病院と与論病院でそれぞれ院内勉強会の講師を務めたり、院内をラウンドし感染防止対策のアドバイスを行ったりしている。

今回行った合同カンファレンスで外間看護師は、両院の院内ラウンド時に実施したATP(汚染物質)の検出結果を提示。「たとえば医事課には患者さんはいませんが、電話の受話器からATPが検出されました。恐らく患者さんに文書を渡す時に触れたり、職員の手指衛生ができていなかったりしたのが原因だと思います」と指摘する。

このほか議題として①各病院の耐性菌の動向報告、②手指衛生の実施状況、③抗菌薬の使用状況、④麻しん流行による対応状況と職員ワクチン接種状況、⑤入職時健診の統一化――を検討、離島病院でもしっかり感染防止対策ができるようにフォローした。

久志院長は「連携を始めたことで職員の意識が高まりました。また、結核患者さんへの対応について外間看護師に相談した際、的確なアドバイスをいただきました。離島にいると情報が遅れることもありますので、こうした連携を活用していきたいです」と意欲的。

外間看護師は「病院ごとに設備の違いがありますので、南部病院でできる対策がそのまま離島病院でできるわけではありません。それぞれの病院に合った対策をアドバイスできるように、私自身も勉強していきます」と意気軒高だ。

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