徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)8月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1146 一面

3病院合同のJCI模擬審査
通訳含めオール徳洲会職員で対応
湘南藤沢&岸和田&福岡徳洲会病院

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)、岸和田徳洲会病院(大阪府)、福岡徳洲会病院は6月25日から7月6日にかけて、JCI(Joint Commission International :国際的な病院機能評価組織)の認証取得・更新に向け、模擬(Mock)審査を受審した。徳洲会グループの複数の病院が合同で模擬審査を受けるのは2回目。従来は合同・個別を問わず模擬審査の受審では一部、外部スタッフを起用していたが、今回初めて徳洲会のスタッフのみで対応した。年内中に本審査を予定しており、クリアすれば湘南藤沢病院は更新、岸和田病院と福岡病院は初の認証取得となる。

審査後に審査員とともに記念撮影(湘南藤沢病院) 審査後に審査員とともに記念撮影(湘南藤沢病院)

JCIは医療機関専門の機能評価団体で、1994年に米国の医療機関を対象とした第三者評価機構の国際部門として発足。「JCI認証」というプログラムを通じ、継続的に医療の質、病院管理の質を改善する仕組みをもつ病院を世界中に増やすことを目的としている。現在、JCI認証を取得している医療機関は世界70カ国約1000施設に上る。

基準(スタンダード)は14の分野(大学病院は16分野)に分かれており、約1200に及ぶ項目を審査する。とくに重視されるのが①病院が提供している医療やその他サービス・管理業務について質の改善に継続的に取り組んでいるか、②病院が改善活動を行う仕組みづくりを築き、法人本部・病院幹部がリーダーシップをとって実践できているか――の2点。

表 JCI認証取得済みの徳洲会グループ病院

病院名 所在地 初取得年月
湘南鎌倉総合病院 神奈川県 2012年10月
葉山ハートセンター 神奈川県 2014年3月
札幌東徳洲会病院 北海道 2015年12月
南部徳洲会病院 沖縄県 2015年12月
湘南藤沢徳洲会病院 神奈川県 2016年8月
中部徳洲会病院 沖縄県 2017年2月
認証期間は3年間。審査基準そのものも3年ごとにバージョンアップし、随時、世界中で更新される各種のエビデンスやガイドラインなどが反映される。

徳洲会グループでは現在、6病院が認証を取得し(表)、3病院が取得に向け準備を進めている。

JCI認証という“看板”の取得そのものが目的ではなく、あくまでも審査までの準備や過程で学んだことを日々の病院運営に生かすとともに、グループで良い実践を共有することでグループ全体の底上げを図るのが目的だ。

各院の強み・弱み鮮明に

審査員のアドバイスに耳を傾ける東上震一院長らスタッフ(岸和田病院) 審査員のアドバイスに耳を傾ける東上震一院長らスタッフ(岸和田病院)

徳洲会グループでは2017年度末に湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、南部徳洲会病院(沖縄県)、札幌東徳洲会病院が初めて合同で模擬審査を受審した。同じ審査員が同じ視点で審査することで病院間の比較が可能となり、各病院の強み・弱みがより明確化。また、良い取り組みを水平展開しやすいのが合同模擬審査の最大のメリットだ。

2回目の合同模擬審査は6月25日~7月6日にかけ、湘南藤沢病院を皮切りに岸和田病院、福岡病院の順で実施。JCIから3人の審査員が各病院を訪れた。とくに今回は、審査に欠かせない審査員の通訳を、初めてグループ病院の職員のみで対応。期間中、湘南鎌倉病院や南部病院などのJCI事務局に所属する職員計11人が受審病院に入り通訳した。

各院で審査員は「さまざまな業務を数値化し、分析、介入のサイクルを継続的に回すことで、より質の高い医療や看護を提供することが重要」と、あらためてJCIに対する取り組みの意義を説明。なかでも、今回は医療現場の安全に対する文化をどのように醸成しているかという点について重視していることを明かした。

同審査は各現場の安全文化の浸透度を評価し問題点を分析すると同時に、介入・改善を評価する。患者さんの満足度や患者さんに対する取り組みはもちろん、より安全な医療の提供には職場の安全が不可欠との観点から、アンケート調査などにより職員に対する取り組みも対象となる。それらを合わせて分析・介入・改善することが不可欠だ。

自院の取り組みを審査員に説明(福岡病院) 自院の取り組みを審査員に説明(福岡病院)

審査では、各院職員が自院の取り組みについてプレゼンテーションするとともに、審査員が各部署を視察。審査員が適宜、職員に質問を投げかけたり、アドバイスを送ったりした。

最後に病院幹部や各部署の責任者が集まり総評を行った。

審査員は、各施設の評価できる点を挙げながらも、本審査に向け、全般的に感染管理、職員の人事評価や資格管理の面で改善の余地があることを指摘。重要視している安全管理についても言及する場面が見られた。

多くの職員からは「第三者の目線で自院の活動を見てもらうことで、多くの気付きが生まれました」との声。各院で通訳者を務めた職員からも「今回の審査を通じ、よりJCIについて深く学ぶことができました」といった声が聞かれた。

年内中には湘南藤沢病院、岸和田病院、福岡病院、湘南鎌倉病院、札幌東病院の5病院がJCI認証の本審査を受審予定。グループ病院の認証取得をサポートしている一般社団法人徳洲会国際部の海老澤健太・課長補佐によると審査の過程を通じて、来院していただく患者さんに、より安全で質の高い医療が提供できるように、今後もグループ全体で継続的に取り組んでいく予定だという。

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