徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)7月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1144 三面

札幌東徳洲会病院
神経救急スキルアップ
第7回SENCE開催

札幌東徳洲会病院は6月9日、第7回SENCEを開催した。これは増井伸高・救急科部長が考案した教育プログラムで、めまいや脳卒中など神経救急領域の診療センスを養うのが目的。同院内外の医師や薬剤師、医学生など40人ほどが参加し研鑽(けんさん)を積んだ。

院内外の医師や薬剤師、医学生など約40人が参加 院内外の医師や薬剤師、医学生など約40人が参加

SENCEはSapporo East Tokushukai Hospital Neurologic Course for Emergencyの頭文字を取って命名。めまいや脳卒中などは、脳神経外科や神経内科の専門医でなくても初期対応を求められるケースがある。そこで札幌東病院の増井部長がコースディレクターとして、神経救急を体系的に学べるプログラムを考案、2012年から毎年開催している。

コースディレクターを務める増井部長 コースディレクターを務める増井部長

第4回からeラーニングを導入した。参加者は事前にインターネット動画サイトにアップされた講義動画を閲覧、学習して本番に臨み、当日は実技などグループワークに時間を割き、より理解を深める。

冒頭、太田智之院長の挨拶の後、佐藤洋祐・救急科医師が「画像に頼らない、明日から使えるめまい診察伝授」をテーマにグループワークを実施。あらかじめシナリオを提示してある患者役と指導医役を相手に、医師役がめまいの診察方法を実践形式で学んだ。

脳卒中の重症度評価を学ぶグループワーク 脳卒中の重症度評価を学ぶグループワーク

続いて増井部長が「こんな時は何点?~NIHSSのトラブルシューター」と題するグループワークを行った。NIHSSとは脳卒中の重症度評価基準。医師役は評価リストをもとに質問を考え、患者役にヒアリングした。増井部長は「スコアリングはスポーツと同じで繰り返さないと上達しません。また、患者さんの症状はどんどん変わっていきますので、何度もスコアリングすることは重要です」とアドバイスを送った。

3つ目は松田律史・救急科医師が「麻痺(まひ)患者のCT(コンピュータ断層撮影)/MRI(磁気共鳴画像診断)ピンポイント指摘読影術」と題し講義。目的は医療面接と身体所見から画像を推定できること、また画像所見と発症時間の関係も推定できることだ。松田医師は症例ごとに脳のアトラス(断面図)を用い、病変について解説した。

SENCEの内容をまとめた増井部長の著書は好評発売中 SENCEの内容をまとめた増井部長の著書は好評発売中

4つ目のプログラムも松田医師が担当、「ER(救急外来)から専門医へつなぐ脳卒中治療アップデート」と題し、クイズ形式で講義を行った。「血圧管理」、「スコアリング」、「手術適応」、「くすり」、「その他」のジャンルごとに10点、20点、30点の問題を用意。参加者はジャンルと点数を指定し回答した。優勝した参加者は100点満点中70点の高得点を獲得、賞品として増井部長がSENCEの内容をまとめた著書『結局現場でとうする?Dr.増井の神経救急セミナー』(医事新報社刊)を贈呈した。

最後は増井部長が「軽傷頭部・頚部(けいぶ)外傷CTいつ取るの? 取らないの?」をテーマに講義。会場をA・Bブロックに分け、参加者は提示された症例がCT適応ならAブロック、適応外ならBブロックに移動。とくに小児のCT適応は難問で、増井部長は「被曝量や費用などを家族と共有し、一緒に考えていくことが大切です」と助言した。すべての講義を終え、全員に修了証を渡し閉会した。

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