2018年(平成30年)7月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1144 一面
荻野・成田富里徳洲会病院院長
欧州学会に招かれ発表
腹部大動脈瘤破裂のステント治療
メイン会場で発表する荻野院長(左)
成田富里徳洲会病院(千葉県)の荻野秀光院長は英国で開かれた第40回Charing Cross International Symposiumで、招待演者として発表した。同イベントは欧州で最大級の規模を誇る血管・血管内治療の国際学術集会。血管外科医師をはじめ世界80カ国から約4,000人が参加した。
荻野院長は「Superiority of standardised endovascular first strategy for patients with a ruptured abdominal aortic aneurysm: A multicentre prospective study from Japan(日本で行った多施設共同研究による腹部大動脈瘤破裂患者さんへの標準的な血管内治療術の優位性)」と題し、昨年12月まで勤務していた湘南鎌倉総合病院(神奈川県)での取り組みを報告。
腹部大動脈瘤(りゅう)破裂に対するステント治療を「湘南プロトコール」と称し、同一の方法・手順で湘南鎌倉病院と近隣の徳洲会グループ外2病院で実施したところ、いずれも患者さんの予後が改善したことを発表した。
「腹部大動脈瘤破裂の治療は、開腹手術により人工血管に置換する方法が主流ですが、死亡率が高いなど世界的な課題でした。ステント治療は低侵襲であるなど開腹手術に比べリスクが低いものの、破裂による血圧低下などから迅速に行う必要があります。手順などを決めて取り組んだことが奏功しました」と荻野院長。「世界のオピニオンリーダーが集まるような権威ある学会に招かれ、発表できたのは大変光栄」と喜色を隠さない。