徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)6月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1139 三面

徳洲会国際部
グループ病院が課題共有
第4回国際医療担当者会議

徳洲会国際部は5月30日、一般社団法人徳洲会東京本部で第4回国際医療(メディカルツーリズム)担当者会議を開催した。全国のグループ病院15施設から国際医療にかかわる職員20人ほどが参加。外国人患者さんの自費診療ルールや多言語通訳システムの利用状況などをテーマに、課題の共有や情報交換を行った。

「今後は各病院の事例報告会を開きたい」と渡部課長 「今後は各病院の事例報告会を開きたい」と渡部課長

会議の冒頭、一般社団法人徳洲会国際部の渡部昌樹課長が「外国人患者さんの受け入れ実績」を報告した。グループ15病院の2017年の外国人患者さん受け入れ件数は合計で約1万8,000人。渡部課長が20年までに達成すべき具体的な数値目標を掲げ、参加者は実現のため意見交換した。

次の議題は「外国人患者さんの自費診療ルール」。現在、グループ病院で自費診療の基本料金や人間ドックの内容・料金を統一していないことから、本部の見解を提示。人間ドック料金の統一は難しいものの、規模別や地域別での調整は必要とした。

続いて「多言語通訳システムの利用状況」をテーマに議論。各病院とも職員が対応できない言語は、通訳を外部委託するケースもある。その際に病院それぞれが委託会社と契約しているため、会議で各社の利用料金や品質、利便性などを共有、そのうえでグループのスケールメリットを生かす方針を示した。

徳洲会15病院から国際医療の担当者が参加し課題を共有 徳洲会15病院から国際医療の担当者が参加し課題を共有

さらに「外国人患者さんの受け入れと医師賠償保険」についても議論した。まず現在、グループ病院が加入している医師賠償責任保険の補償内容を把握。これをふまえ医師個人が訴えられた場合に備え、念のために医師個人も勤務医賠償責任保険に加入しておくことが望ましいとした。

また、手術だけでなく小さな処置であっても、外国人患者さんがわかりやすく理解できるように書類(同意書など)を作成し、患者さんの同意の意思を確認した事実をカルテに記載することが必要であると周知した。

最後に、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)、千葉徳洲会病院、静岡徳洲会病院がそれぞれ事例報告を行い、会議は終了した。渡部課長は「今回は事例報告にあまり時間が取れませんでしたが、各病院とも他の病院の取り組みを知りたがっていますので、事例報告会の開催を企画したいと思います。担当者会議は今後、年2回ペースで開いていきたいです」と意欲的だ。

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