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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)6月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1139 四面

米国でのホットバルーン治験へ
テキサスから手術見学
葉山ハートセンター

アルアフマド医師(左端)と佐竹副院長(その右)、術者の上野・名誉院長(右端) アルアフマド医師(左端)と佐竹副院長(その右)、術者の上野・名誉院長(右端)

葉山ハートセンター(神奈川県)は、米国有数の不整脈治療施設であるテキサス州不整脈研究所(Texas Cardiac Arrhythmia Institute=TCAI)のアミン・アルアフマド医師の見学を受け入れ、ホットバルーンカテーテルによる心房細動治療を披露した。

同カテーテルは佐竹修太郎・副院長兼不整脈センター長と東レが共同開発し、2016年4月に保険適用。薬物療法が効かない発作性心房細動が対象で、先端に付いたバルーン(風船状の医療器具)内の液体を高周波で加熱し、原因部位である肺静脈周囲などをアブレーション(焼灼(しょうしゃく))し根治を目指す。

中央の丸い影がホットバルーン。瘤状のふくらみにも、ぴたりと沿い焼灼漏れを防ぐ 中央の丸い影がホットバルーン。瘤状のふくらみにも、ぴたりと沿い焼灼漏れを防ぐ

「今後、米国での治験を計画しており、参加施設の有力候補であるTCAIから見学に来ていただきました。米国でも治験をクリアし、心房細動治療に貢献したい」(佐竹副院長)

アルアフマド医師は、4月25日の午後に予定していた手術を見学。術者は上野秀樹・名誉院長。佐竹副院長が横に付き添い、血管造影画像などを見ながら焼灼部位や、ボックス隔離術(肺静脈周囲だけでなく左房後壁を広範囲に焼灼)など手技のポイントを説明。

アルアフマド医師は熱心に耳を傾け、興味深そうにうなずく姿が見られた。症例は肺静脈基部が瘤(りゅう)状にふくらみ複雑な血管形状だったものの、柔軟性に富むバルーンの特性が威力を発揮。肺静脈の血管壁にぴたりと沿い焼灼を完遂、手術を終えた。

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