2018年(平成30年)3月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1123 三面
相談員
看取りまでサポート
老健岸和田徳洲苑
面談時の同席から
「入所者さんやご家族の気持ちに寄り添いたい」と田端・支援相談員
介護老人保健施設(老健)岸和田徳洲苑(大阪府)は、看取りに支援相談員を積極的に活用、入所者さんや家族の本音を聞き安心感を高める工夫を施している。
具体的には、施設長である医師が、最期の過ごし方について入所者さん本人や家族と面談する時点から支援相談員が同席。終了後は支援相談員のみが入所者さんや家族と面談し、医師の説明を補足したり、入所者さんや家族が不安に思っていることを聞いたりする。
「専門職の離席後に話をすると、あまり理解していないことが少なくありません。病院と老健での看取りの違い、また老健のなかでも当施設の方針などがあり、時間をかけて説明します」と田端晋也・支援相談員(介護支援専門員)。また、慌ただしい現場の様子や「お世話をしてもらっている」との思いなどから、「聞きたいことがあっても、遠慮していることも多い」という。
その後も適宜、対応し、看取り後も家族の意見に耳を傾けることを欠かさない。現在、同施設には3人の支援相談員が在籍。現場と家族の意向を仲介することで、「全然苦しまずに最期を迎えられて良かった」、「安心して施設で看取ることができた」といった声が寄せられている。
田端・支援相談員は「当施設の看取りは2015年度14人、16年度18人、17年度22人と増えています。入所者さんやご家族の思いに寄り添い、できるだけ後悔のない看取りを提供したい」と意気込んでいる。