徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)3月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1123 一面

集中豪雨で被災した
朝倉市の復興を支援
福岡徳洲会病院が物産販売会

福岡徳洲会病院は2月20日、朝倉市物産販売会を開いた。昨年7月の九州北部豪雨で被災した同市の復興支援が狙い。当日は外来・入院の患者さんやその家族が駆け付け、饅頭や弁当、特産品の菜種油など完売品が続出する盛況ぶり。今後も月2回ほど開催する方針。

饅頭や特産品など完売続々

天気にも恵まれ販売会は玄関前のスペースで開催 天気にも恵まれ販売会は玄関前のスペースで開催

販売会は天気にも恵まれたことから屋外で開催。この日は朝倉市で物産館を運営する「三連水車の里あさくら」の協力の下、正面玄関をはさむようにレジを1台ずつ配置し、まわりに朝倉市産の野菜や果物、特産品、惣菜などを並べた。いずれの商品も同社が生産先(朝倉市産かどうか)などを確認したうえで、直売所と同じ価格で販売した。

午前10時の開始直後から外来・入院患者さんやその家族が足を運ぶなど、会場は大にぎわい。正午過ぎには饅頭200個、弁当140食、特産品の菜種油などが完売。予定より1時間早い午後2時に終了した。なかには休憩時間を利用して商品を購入する病院職員もいた。

あまりの盛況ぶりに同社直販部の森裕樹課長も「今回、初めて販売会を行う病院ということもあり、様子がわからなかったのですが、もっと品物を用意すれば良かった」と驚きを隠さない。「レジも増やしてスムーズに購入していただけるようにしたい」と、早くも次回開催に意欲を見せていた。

産地直送のみずみずしい野菜や果実が並ぶ 産地直送のみずみずしい野菜や果実が並ぶ

販売会の発案は瀬上希代子・看護部長。地域貢献の方法を模索するなか、ある時、近隣の病院が朝倉市物産販売会を実施しているのを知り、業者に打診。業者を通じて朝倉市に連絡したところ「復興を支援してくださるのであれば」と、最終的に三連水車の里あさくら、道の駅「原鶴」ファームステーションバサロ、JA筑前あさくらの協力を得られることとなった。

初回の販売会はバサロの協力の下、2月6日に開催。天候の関係で院内での実施となったが、好評を博し、予定よりも早く終了した。様子を見た瀬上・看護部長も盛況ぶりに「少しでも復興支援に貢献できたのは嬉しい」と笑顔。「外来で待っている患者さんやご家族、地域の方々も喜んでくださり、開催して良かったと思いました」と、今後も継続する意向だ。

同院は毎月第1・3火曜日(祝日を除く)に販売会を開催予定。3月は6日と20日を予定している。

復興の状況について、森課長は「国道沿いなど一見落ち着いたように見えるところもありますが、山手など少し奥に入るとまだまだ。土砂が積まれている場所や倒壊しかかっている家など手付かずのところがあります」と説明している。

【九州北部豪雨】 昨年7月5~6日にかけ、停滞した梅雨前線に暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ影響などにより、福岡県、大分県、長崎県、佐賀県の一部地域で短時間に猛烈な雨が降り続いた。なかでも福岡県朝倉市は24時間降水量が最も多い地域で、545.5ミリを記録、観測史上1位となった。福岡県、大分県の両県で死者37人、行方不明者4人、多くの家屋が全半壊や床上浸水するなど、甚大な被害が発生した。

PAGE TOP

PAGE TOP