2018年(平成30年)3月5日 月曜日 徳洲新聞 NO.1123 二面
インフルエンザやや下火に
「今後も注意は必要」
湘南厚木病院(神奈川県)の本間伸一郎・小児科部長は、「昨年末からインフルエンザの流行が見られ、B型が多いのが特徴でした。とくに年明けから2月にかけて患者さんが多く、現在はおさまり気味ですが、流行が終わったわけではないので今後も注意が必要になります」と喚起する。
同院では2009年から、土曜日の午前中と火曜日の午後に、期間を決めてインフルエンザのワクチン接種のための専門外来を設けている。ワクチン接種の時期になると、予想外に多くの方の来院があり、通常診療に影響が少ないようにするためだ。
ワクチン接種に関しては、専門外来だけで4,000人近くの受診者が訪れるが、地域の企業に出向いての接種もある。黒木則光院長を陣頭に、スタッフが一丸となって、毎年、8,000人を超える患者さんにワクチン接種を行っている。
「ワクチン接種が幅広く行われるように、『いつでもどうぞ』が当院の当初の方針でしたが、09年の新型インフルエンザの騒動をきっかけに、ワクチン接種のための外来を設置しました。業務の整理にも役立ったのですが、それ以上に、パンデミック(大流行)に対する準備の一環としても意味があると考えています」と本間部長。