徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)9月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1098 三面

本態性振戦
臨床研究の受付終了
湘南藤沢徳洲会病院

全10例で治療に奏功

臨床研究には医師、看護師、診療放射線技師など多くのスタッフが参加 臨床研究には医師、看護師、診療放射線技師など多くのスタッフが参加

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は、本態性振戦(自分の意思と関係なく身体の一部が震える疾患)に対するMRガイド下集束超音波(MRgFUS)の有効性・安全性を評価する臨床研究を8月22日に終了した。予定していた10例の治療に奏功。

同治療はMRI(磁気共鳴画像診断装置)でリアルタイムに患部を撮像し、超音波を集束させて患部を熱凝固する。侵襲性が低いこと、覚醒下に治療を進めること、治療直後に効果を確認できることがメリット。

10例目の患者さんは30歳代女性。20代半ばから発症した手の震えによって娘に味噌汁をつくってあげられなくなったことや、髪を切る時に首が震えてしまうため美容院に行けなくなったことが悩みだった。今回の治療では9回の照射を行い、治療は約1時間半で終了。1例目では3時間ほどかかっていた治療時間が大幅に短縮された。治療後、患者さんは手も首も震えなくなったと効果を実感していた。

治療効果の確認で、患者さんの震えの様子を見る伊藤部長 治療効果の確認で、患者さんの震えの様子を見る伊藤部長

10例全例で治療が奏功。全体を統括した同院の伊藤恒・神経内科部長は「どの患者さんも震えがなくなったことに喜んでいました。軽いふらつきが生じた患者さんもいましたが、短期間で軽快し日常の生活に戻られています」と評価。

機器を操作した湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の山本一徹・脳神経外科医師は「最初は思うように患部の温度が上がらないこともありましたが、超音波のパワーを徐々に上げていくのではなく一気に上げたほうが高い効果を得られるなど、いろいろなコツをつかみました」。

今後、本態性振戦に対するMRgFUSによる治療は自費診療での対応になる。また、同院ではMRgFUSの臨床研究として振戦優位型のパーキンソン病7例、ジスキネジア(不随意運動の一種)を呈するパーキンソン病8例の被験者を募集中だ。

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