徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)4月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1078  二面

陳・福岡徳洲会病院医長
股関節と骨粗鬆症
骨折・転倒が大敵

「健康に生きるためには強い骨と関節が不可欠」と陳医長 「健康に生きるためには強い骨と関節が不可欠」と陳医長

福岡徳洲会病院人工関節・リウマチ外科センターの陳維嘉医長は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は誰でもかかり得る病気です。年齢とともに骨の密度と強度が弱くなり、骨折しやすい状態になります。軽微な外傷でも骨折を引き起こします。また、筋力の低下およびバランス感覚の低下で、高齢者は転倒しやすくなります」と指摘する。

高齢者に起こりやすい骨折は胸腰椎(きょうようつい)(脊椎(せきつい))圧迫骨折、大腿骨(だいたいこつ)頚部・転子部(股関節)骨折、上腕骨近位端(肩)骨折と前腕遠位端(手関節)骨折。

「骨折のなかで、股関節は体重を支え、かつ足を動かす最も大事な関節です。大腿骨頚部・転子部は歩行能力と関連し、骨折すると寝たきりの原因になります」(陳医長)

『平成26年版高齢社会白書』によると、要介護者の介護が必要になった主な原因中、骨折・転倒によるものは10.2%を占めている。健康に生きるためには、強い骨と関節が不可欠になるということだ。

骨粗鬆症の原因は加齢のみではない。陳医長は「閉経後の女性、遺伝、栄養や運動不足、関節リウマチや糖尿病など疾患の罹患(りかん)、ステロイドなど薬剤の使用などが原因として挙げられます。骨粗鬆症の治療は、予防からスタートします。リスクのある方は、定期的な骨密度および血液代謝マーカーの測定が必要です。経時的変化をいち早く捉え、適切な治療を開始します。また、ステロイドを1日5㎎以上、長期投与されている方には、ビスホスフォネートの使用が勧められています」。

股関節は多くの筋肉にサポートされているため、股関節を強くするには、適切な筋トレと運動が必要。筋力の向上は股関節を安定させ、転倒しにくくするからだ。「股関節を強くすることと骨粗鬆症の予防治療は、健康寿命を伸ばします。思い当たる節のある方は、病院での受診をお勧めします」(陳医長)

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