徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)4月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1078 一面

近江草津徳洲会病院
3Dマンモなど導入
患者さん満足度向上へ

マンモグラフィを背に、左から片岡あづさ・診療放射線技師副主任、大西医長、白井智子・診療放射線技師 マンモグラフィを背に、左から片岡あづさ・診療放射線技師副主任、大西医長、白井智子・診療放射線技師

近江草津徳洲会病院(滋賀県)は放射線科の検査機器を強化した。2月に3D撮影ができるマンモグラフィ(乳房X線検査装置)、3月にワイヤレスタイプのフラットパネル一般撮影システムを導入。診断精度の向上や撮影時間の短縮を実現、これまで以上に患者さんの満足度を高めていく。

マンモグラフィでは腫瘍など病変部位が白く映ることが多いが、乳腺自体も白く映るため、日本人、とくに若い女性に多く見られる高濃度乳腺の患者さんの場合、病変が乳腺に隠れて見つかりにくいことがある。

今回、同院が導入したマンモグラフィは、装置のヘッド部分だけを±25度の範囲で動かしながら25回の撮影を行い、集積データから1ミリ厚の乳房のスライス画像をつくり上げる3D撮影が可能。これにより病変を見つけやすくなった。

患者さんの負担軽減も実現した。撮影にともなう被ばく量が従来よりも最大30%低減したほか、従来は一定だった乳房の圧迫強度も、個々に合わせて最適な強度に設定できるように改善。「より質の高い乳がん検診を実施するため、新しい装置の導入が必要でした」と大西雅之・放射線科医長。

「フラットパネル一般撮影システムはER や病室、手術室で活躍しています」と畑技師長 「フラットパネル一般撮影システムはER や病室、手術室で活躍しています」と畑技師長

ただ、これらのメリットをより生かすには課題もある。「脂肪性乳腺(脂肪は黒く写る)には3D撮影が必要ありません。乳房の状態は撮影してみないとわからないので、どのタイミングで3D撮影を追加するか検討が必要」と大西医長は指摘。

現在は一度、2D撮影し、読影後、必要に応じて3D撮影を追加している。時間を要するうえに、患者さんは何度も乳房の圧迫を余儀なくされる。そこで2D撮影を行い、その場で診療放射線技師が判断、必要であれば3D撮影を追加するといった方法を検討中だ。「経験を積むなかでマニュアルを作成していきたいと思います」(大西医長)。

3月に導入したフラットパネル一般撮影システムは、読み取り機を介する必要がないため、撮影時間が短縮。ポータブル撮影に対応したワイヤレス端末により、ER(救急外来)や病室、手術室などでも撮影できる。

撮影後はすぐにモニター表示でき、緊急時も対応しやすい。「効率良く画像診断ができるようになりました」と畑富実生・放射線科技師長。待ち時間を短縮し、患者さんの満足度向上につながることを期待している。

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