
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)11月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1517 2面

もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)は、大脳の主要な血管の先端部分が細り、脳が血液不足となった結果、それを補うため、もやもやとした極細の血管が数多く伸びる指定難病だ。脳に血液が十分に行きわたらないと脳虚血(脳梗塞)、逆に発達した細い血管にキャパシティ以上の血液が流れ込み破裂すると脳出血になり、「とくに脳出血の予後は良いとは言えません」と神戸徳洲会病院の中島義和副院長(脳神経外科)。発症時期は5~10歳と30~40歳が二大ピーク。子どものもやもや病は大半が虚血型で、呼吸促拍(多呼吸かつ呼吸が浅い)時に発症するため、運動時だけでなく「リコーダーを吹いたり、ラーメンを冷ますため、フーフーと吹いたりするだけで細い血管が収縮し、脳が虚血状態になり発症することもあります」(中島副院長)。逆に成人によく見られる出血型は、出血すると激しい頭痛や意識障害、言語障害などが起き、出血が多量だと命にかかわる。片頭痛や外傷などで受診し、検査を受け発覚するケースもある。
進行性の疾患だが、進行速度は人によって異なり、病状に鑑みて治療法を決定する。もやもや病が発覚した場合も出産は可能だが、脳卒中リスクが高まるため、病状によっては妊娠・出産前の手術が必要となる。「きちんと管理すれば出産は可能です。過度に恐れず、本当に手術が必要かどうかも含め、相談に乗ってくれる脳外科・脳卒中専門医を探してください」と中島副院長は呼びかけている。