徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)11月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1517 1面

千葉西総合病院
「心カテーテル治療件数」全国トップを堅持
患者さんのため徹底的に規模拡大と機能強化推進

心カテーテル治療数で全国トップを走り続ける千葉西総合病院。手術数や治療数による病院ランキングを集計・掲載する『手術数でわかるいい病院2024』(朝日新聞出版)で14年連続、全国首位を記録した。同書は2024年版で休刊となったため、同一基準でのランキングは途絶えたものの、公的データを用いることで、同院が多くの患者さんから支持を受け全国トップを堅持している姿が浮かび上がってくる。また同院は“断らない救急”や、安全のため救急搬送に関して例外なく100%の入院受け入れを実践するなど、患者さんファーストの医療を徹底している。

厚労省DPCデータからランキング算出

「救急搬送の100%受け入れと、100%入院の方針に例外はありません」と三角院長

厚生労働省が公表しているDPC(診断群分類別包括評価)データを用いることで、全国の急性期病院(DPC対象病院)の客観的な診療実績を調べることができる。公表データで最新の2023年度(23年4月~24年3月)のデータを調べた。

循環器系の疾患分類のうち、「狭心症、慢性虚血性心疾患」に分類され、「手術あり」に該当する入院(退院)患者数は、その多くがPCI(経皮的冠動脈形成術)を実施した患者さんであり、心カテーテル治療で最も多くを占めるのが、このカテゴリーに分類される患者さんだ。

千葉西病院が14年連続全国1位を記録した2022年度の心カテーテル治療数は3,351件で、「狭心症、慢性虚血性心疾患」の「手術あり」の患者数は2,517人に上っていた。

全カテーテル室の状況を統括しながら最善の治療を実践する「カテスタジオ」

多肢病変の場合、1人の患者さんに複数の心カテーテル治療を行う場合があり、また、「狭心症、慢性虚血性心疾患」以外にも、急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)、心房細動などに対するアブレーション(心筋焼灼)治療などの心カテーテル治療があり、これらを合計して22年度は3,351件だった。

公表データからは緊急カテやTAVIなどの推計が困難であるため、今回は「狭心症、慢性虚血性心疾患」の「手術あり」の数値を参考とした。

それによると23年度は、千葉西病院が2,626人で全国トップ、二番手は北海道の施設で2,275人だった。三番手以降は1,172人、775人、764人と続き、千葉西病院が依然として全国一のハイボリューム施設であることが裏付けられた。

同院の三角和雄院長は「医療業界では『医師の働き方改革』などの影響で、人的リソースが限られる病院が、救急対応などを縮小せざるを得ない状況にあります。これにより、症例や人材が大規模な施設に集中するセンター化傾向が加速しています。こうした動向に対して当院は『患者さんのために徹底的にやる』という方針で、規模拡大と機能強化を推進しています」とアピールする。

具体的には同院は今年、弁膜症治療とアブレーション治療のエキスパートをそれぞれ招聘し、体制を強化した。加えて、すでに9つのカテーテル室からなる国内最先端のカテーテルスタジオを運用しているが、さらに来年に1室増設し計10室体制に増強する予定だ。今年度はすべての心カテーテル治療を合わせると、3,600件を超える見込みだという。

また、三角院長が注力しているのが、徹底した救急医療の実践だ。「いかなる理由があろうとも救急要請を断らずに受け入れ、見逃しリスクを排除し患者さんの安全を確保するために、救急搬送患者さんは全員入院していただいています。これは例外なく絶対の方針です」(三角院長)。

国内トップ独走の要因として、循環器内科医師の多くが同院の研修修了者であり、三角院長が示すこうした方針や文化が、深く組織に浸透していることが挙げられる。三角院長は「今日の体制は20年以上の歳月をかけて築いてきたものであり、一朝一夕に模倣できるものではありません」と自信を見せ、地域医療へのさらなる貢献に意欲を燃やす。

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