徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)11月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1517 1面

嘉祥・宇治病院消化器内科医師
日本膵臓学会大会長賞を受賞
術後再建腸管でのEUS描出法

「日々の臨床に真摯に向き合い、医療の進歩に貢献していきたい」と嘉祥医師。下の写真は剣道着姿で発表に臨んだ表彰式の光景

宇治徳洲会病院(京都府)の嘉祥敬宇・消化器内科医師(内科専攻医)は第56回日本膵臓学会大会の特別企画のシンポジウムで口演を行い、会長賞を受賞した。「Pancreas Cup of Endoscopy」という英語のビデオセッションに登壇し、「EUS for pancreatic lesions after total gastrectomy and Roux-en-Y reconstruction」(胃全摘およびRoux-en-Y再建術後の膵病変に対する超音波内視鏡検査)をテーマに発表。コンテストに参加した第一線で活躍する11人のなかから選抜された。

Roux-en-Y再建術は主に胃がんで胃の一部または全部を切除した後に、胃の代わりに食物が食道から小腸へ流れる新しい経路をつくるとともに、胆汁や膵液が逆流するのを防ぐことを目的として、消化管をY字型に吻合する再建方法のひとつ。

胃全摘およびRoux-en-Y再建術後の膵病変に対するEUS(超音波内視鏡)検査は、手術による解剖学的な構造の変化によって、とくに膵頭部の描出が困難であることが課題だ。

これに対して嘉祥医師は術後の吻合部から、内視鏡を少し奥へ押し進めて観察を行うことで、高い描出率を実現。症例動画を供覧しながら実際の手技を解説し「空腸脚のやや深部からEUSを行うことで、膵頭部の描出を円滑に行える可能性があります」と結んだ。

また嘉祥医師は「大学病院や、がんセンターといったハイボリューム施設からの発表が多いなか、日々の臨床を評価いただき、とても光栄です。発表した手技は、困難と考えられている膵頭部の観察を丁寧に行うことが大切で、高度なテクニックを必要とするものではありません。他の施設の先生方の参考になれば、うれしいです。これからも患者さんのため日々の臨床に真摯に向き合い、医療の進歩に貢献していきたい」と抱負を語っている。

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