徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)11月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1517 1面

頭頸部腫瘍センター好調
患者さん利益を最優先に治療選択

「気になる症状があれば相談を」と増淵センター長 頭頸部腫瘍を切除する手術の様子

千葉西総合病院は増淵達夫センター長を迎え、4月に「頭頸部腫瘍センター」を開設、約半年が経過し順調に患者数を伸ばしている。鎖骨から上の眼と皮膚、脳を除く部位に発生する腫瘍(良性腫瘍および悪性腫瘍)を対象に、腫瘍切除手術、再建手術(血管吻合を含む)、放射線治療、化学療法などを一貫して実施できる体制を構築する。

開設後、とくに悪性腫瘍の患者さんが想定を大幅に上回って来院しており、増淵センター長は「地域における頭頸部腫瘍の潜在的需要がきわめて高かったことが明らかになりました。これだけ多くの患者さんが、この地域にいたのは驚きです」と明かす。

同センターでは「手術で治せるものは、しっかり手術で直す」という治療方針を掲げながら、免疫チェックポイント阻害剤や化学療法、放射線治療も他科と連携しながら積極的に行う考え。施設認定が取れ次第、光免疫療法(アルミノックス)も実施する。さらに「手術しても取りきれない」と判断される症例には、無理な切除を行わず、患者さんの利益を最優先に考えて選択肢を提示している。

また、頭頸部腫瘍の治療では発声や嚥下、整容など患者さんの日常生活に直結する機能が損なわれるリスクが高いため、丁寧なインフォームドコンセント(説明と同意)を重視。治療による生活の変化について、患者さん自身が十分に理解・納得したうえで治療に臨める体制を整えており、医師との対話を通じた意思決定支援にも力を入れている。同時にチーム医療による術前・術後のサポート体制も盤石だ。

今後、同センターは地域での頭頸部腫瘍治療の受け皿としての役割をさらに強化しつつ、若手医師の育成も担っていく考え。「頭頸部腫瘍のジェネラリストを目指す」という意欲ある医師を求めており、手術見学などには精力的に対応する意向だ。

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