徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)08月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1558 1面

大和病院
「ダヴィンチ手術」を
大腸がんにもスタート

「最新鋭のロボット手術が、当院のような中規模病院でできるのはグループの強み」と河合部長

大和徳洲会病院(神奈川県)の河合隆治・外科部長は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」による大腸がん(結腸がん・直腸がん)手術を開始した。同院はこれまで泌尿器科で前立腺がんと腎臓がんのダヴィンチ手術を行ってきたが、外科でも運用を開始し、5月からすでに5例を実施している。

大腸がんは結腸と直腸にできるがんの総称で、日本人に最も多いがん種。早期では自覚症状が乏しく、進行すると腹痛や血便などが見られる。治療は手術による切除が中心で、近年はロボット支援下の低侵襲手術が広がっている。

大腸がん手術でダヴィンチを用いる利点について、河合部長は「多関節で細かい操作ができ、出血を抑えながら微細な解剖(構造)を認識して進められます。3Dの高精細な視野も加わり、従来の腹腔鏡と比べても低侵襲な手術が可能です」と説明する。続けて「とくに直腸がある骨盤内は、非常に狭く手が入りづらい場所なので、ロボットのメリットがすごく生かせます」と強調。

立ち上げにあたっては、プロクター(指導医)資格をもち同院に非常勤で勤務する金翔哲・外科医師が担当した。開始当初は湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の藤井正一・外科統括部長の下で手術見学を行うなどし、ロボット手術チームの習熟を進めた。現在は指導期間を終え、同院が独立して手術を行っている。

今後について河合部長は結腸・直腸がんで、年間手術30〜40例を目標に掲げる。さらに、6月に保険収載されたロボット支援下の鼠径ヘルニア手術も8月に1例目を実施した。

河合部長は「最新鋭のロボット手術が、当院のような中規模病院でできるのは徳洲会グループの強みです。徳洲会主催のロボットセミナー(TROS)など、研鑽を深める機会が豊富なことにもスケールメリットを感じています。患者さんのために、より精度が高く低侵襲な手術をという点を第一に、地域医療に貢献していきたい」と意気軒高だ。

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