徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)08月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1558 4面

南部徳洲会病院
業務改善と治療技術で全国から高い評価
スタッフ2名がダブル受賞

新里看護師が前残業低減で優秀演題賞

「ゆとりある職場環境づくりに貢献したい」と新里看護師

南部徳洲会病院(沖縄県)の新里かおり看護師は、7月5日に開催された日本泌尿器科学会沖縄地方会で優秀演題賞を受賞した。テーマは「前残業低減への取り組み 〜AI × RPA を用いた患者ワークシートの活用〜」。また、同取り組みをまとめた寄稿文が、医学雑誌『新医療』2026年7月号にも掲載された。

同院4階北病棟では、勤務前の情報収集に20〜30分を要する前残業が常態化。看護師1人当たり240項目以上の確認が必要であり、カルテ操作への不慣れや個人差、新人の心理的負担が課題となっていた。

そこで、AI(人工知能)が必要情報を自動抽出し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が電子カルテ操作を自動化する仕組みを構築。自動生成された患者ワークシートの活用により、受けもち患者さん8人分の情報収集時間は約40〜60分から数分程度に短縮し、前残業は27分から21分に改善した。全病棟に展開した場合は年間約3,000時間以上の削減を見込み、情報の均質化と負担軽減を実現する。

看護部門から唯一受賞した新里看護師は、受賞への感謝とともに「経験年数を問わず役立つワークシートを完成させ、患者さんと向き合う時間を創出したいです」と意欲的だ。

飯田・医学物理士が治療計画トライアルで優秀賞

「最新の装置を最大限に生かせる技術を磨きたい」と飯田・医学物理士

飯田洋介・放射線部主任(医学物理士、診療放射線技師)は、トモセラピーを販売するアキュレイが主催する「治療計画技術ワークショップ(トライアル)」で優秀賞を受賞、6月30日にWEBで行われた同ワークショップの講師も務めた。全国の施設から約40人が参加。

同トライアルは、頭頸部がんのCT(コンピュータ断層撮影)画像などをもとに放射線治療の「治療計画」を作成し、その精度や技術を競うもの。飯田・医学物理士は「腕試しの気持ちで参加したのですが、評価していただき素直にうれしく思います」と語り、今後に向けて「最新の装置を最大限に生かせる技術を磨き、医師の負担軽減や患者さんへのより良い医療提供に貢献していきたいです」と意気込む。

放射線治療はチーム医療であり、治療計画の質は患者さんの予後や副作用の軽減に直結。同院の眞鍋良彦・放射線治療科医長は「タスクシフト(業務移管)が進むなか、質の高い治療計画を作成できる医学物理士の存在は心強く、早期治療の開始にもつながります」と強調すると同時に、高精度な放射線治療を支える専門人材の活躍に期待を寄せた。

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