徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)08月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1558 2面

病気のはなし232
女性なら誰でも起こり得る
月経前症候群(PMS)

月経前の3~10日間に心身の不調を来すものの、月経の開始とともに、その不調が減退もしくは消失する周期的かつ期間特異的な症状を月経前症候群(PMS)という。不調は人によって異なり、下腹部痛のほか頭痛、乳房痛、むくみ、倦怠感、眠気、食欲亢進・低下など多岐にわたるが、月経周期とともに症状が変化することでPMSを判断する。生殖可能年齢の女性なら誰でも、いつでも発症し得るため、思春期特有の不調や更年期障害と重なる場合や、「若い頃は何もなかったのに30代後半になって」、「出産後に突然」など、さまざまなケースがある。

原因は月経前の女性ホルモンの変動と言われるが、「PMSの詳細なメカニズムは明らかになっていません」と野田総合病院(千葉県)の濵村憲佑・産婦人科部長。このため治療は根治を目指すというより、痛みなど器質的症状の改善および患者さんのつらさの軽減を目指す対症療法が主体で、治療期間も推定しにくい。

命にかかわる疾患でなく、必ずしも治療を要さないが、「つらい症状に耐えても良いことはありません。西洋薬以外にも漢方薬や環境改善など多様なアプローチがあり、それらを総合し、つらさの軽減を目指します」と濵村部長は受診をすすめる。また、「患者さんにとっては耐え難い苦痛であり、長期治療で不安も強いことから、周囲の方の理解・配慮が大切です」と社会環境改善の重要性も訴えている。

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