徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)08月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1558 3面

徳洲会リハビリテーション部会
高校生リハビリ職業体験会
全国58施設で一斉に開催!

徳洲会リハビリテーション部会は7月26日、全国の徳洲会グループ病院で「高校生のためのリハビリ職業体験会」を開催した。全国58施設が一斉に行い、高校生計647人、保護者計186人が参加。養成校の志願者不足が深刻化するなか、グループの規模を生かした初の全国一斉企画で、将来の医療を支える若手人材の発掘と職種の知名度向上を図った。

生駒市立病院(奈良県)は高校生50人、保護者30人とグループ最多参加者を記録 OTが実施する自助具を用いたリハビリを体験する参加者(千葉西病院)

同イベントは理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といったリハビリ職種の認知度向上と、未来の医療現場を支える人材発掘が目的。現在、医療現場ではメディカルスタッフの確保が課題となる一方、全国の養成校では定員割れが深刻化している。

こうした現状に対し、福家晶子部会長(千葉西総合病院リハビリテーション室長)は、「従来は養成校を訪問して求人活動を行ってきましたが、養成校自体の入学者数が減少しており、病院がただ待っているだけでは手遅れになると感じています」と警鐘を鳴らす。そこで、同部会が従来の受け身の姿勢から脱却し、高校生に直接働きかける機会を創出。徳洲会のスケールメリットを生かし、全国一斉に職業体験会を開催した。

福家部会長は「全国一斉に行うことで、話題に上りやすくなると思います。また、これまで職業体験会をやったことのない病院も、これを機会に始めてもらいたいと考えました」と意図を明かしたうえで、「体験会を通じて、参加した高校生が職業への理解を深め養成校に進学し、将来的に徳洲会グループや地域医療に貢献してくれる循環をつくりたいです」とアピールする。

当日は各施設が趣向を凝らしたプログラムを展開。他の職種と合同で開催する施設もあった。リハビリ部門では、PTによる動作解説や電気治療体験、OTによる自助具を用いた作業体験、STによる嚥下調整食の試飲や聴診器を用いた嚥下音体験など、実践的な企画が並んだ。また、若手セラピストとの座談会を設けた施設もあり、仕事のリアルなやりがいや進路相談に応じる場となった。

参加者86%から高評価! 9割が次年度開催を希望

イベント終了後のアンケートでは、高校生の満足度は「非常に良かった」、「良かった」が計86.3%と高評価。次年度の開催についても、約9割が「希望」と答えており、期待の高さがうかがえた。また、「OTやSTについては、まったく進学を考えていなかったのですが、今回体験してみて面白そうだと思った」、「実際に体験をして、詳しく仕事内容を知ることができた」など感想が聞かれた。

岡一・副部会長(長崎北徳洲会病院リハビリテーション科室長)は、「初めて体験会を開催した施設も多く、試行錯誤がありました。アンケートでは参加者の満足度が非常に高く、PT志望の学生がOTやSTにも興味をもつなど、大きな成果が得られました。一方で、集客の偏りや告知期間の短さといった課題も明らかになりましたので、次回に向けて、より早い時期での周知を進めていきたいです」と振り返った。

福家部会長も「全国で600人を超える高校生が集まったことは大きな成果であり、グループが一丸となって取り組んだ意義は大きいと考えます。保護者の参加も多く、奨学金制度の説明も含めて安心感を提供できたことも収穫でした」と意欲的。同部会では、今後も全国一斉の取り組みを継続し、人材育成の輪を広げていく考えだ。

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