徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2015年(平成27年)8月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.991 三面

福岡徳洲会病院
救急ワークステーション
徳洲会初の試み披露

福岡徳洲会病院の竹中学・事務部長は、自院の救急医療への取り組みを紹介した。同院は九州でも屈指の救急搬送受け入れ病院のひとつで、4月には徳洲会グループで初めて常駐の救急ワークステーション(WS)を導入。竹中部長は同WSの概要やメリットを中心に解説し、指定取得を奨励した。

冒頭、福岡病院の救急搬送受け入れの現状や救急医療体制を紹介。同院では永田寿礼・救急センター長を含む医師4人(うち救急専門医3人)と、梅本麻衣子・看護師長を含む看護師30人(うち救急看護認定看護師4人)が一致団結し、年間1万件以上の救急搬送に加え、ウォークイン(救急外来)にも対応している。

同院の救急搬送件数は増加傾向にあり(図)、「今年は過去最高を記録する勢いです」と竹中部長は胸を張った。

救急搬送は、同院が立地する筑紫医療圏の消防署からが最も多く、約6割を占めるが、同院は人口の多い福岡市南部医療圏にも隣接しており、約3割は同医療圏からの搬送。今後、隣接医療圏にさらに積極的にアプローチし、搬送割合を増やしていく考えを明かした。

救急WS導入に難しい要件はないと説明する竹中部長 救急WS導入に難しい要件はないと説明する竹中部長

永田センター長は同院救急センターの2015年の目標として、①断らない救急医療の実践(不応需を限りなくゼロに)、②新型救命救急センターの認定取得、③地域メディカルコントロールへの貢献、④災害医療体制の充実、⑤救急搬送受け入れ件数年1万2000件―を掲げていることを紹介。

「救急搬送件数は現時点でも福岡県で一番多いのですが、今後は九州一、日本一を目指し、病院として体制を整えていきます」(竹中部長)

続いて、救急WSの指定要件や活動内容、指定取得の意義などを説明した。救急WSとは、医療機関内に救急隊員と救急車を配備し、消防署から出動要請があった際、必要があれば当該医療機関の医師が救急車に同乗。現場に赴き、指導や助言を行うシステムを指す。迅速な初期診療が可能になるほか、救急隊員は、出動時以外は当該医療機関で他の救急車から搬送されてきた患者さんの処置や診療を見学したり補助したりするなど、救急対応を改めて学ぶことができる。

同院には年間105日、午前9時から午後5時半まで救急隊員が院内に常駐。これまでも病院職員と救急隊員の親交の場はあったというが、「常駐することで、コミュニケーションの質は確実に上がります」と竹中部長。

年1万件以上の救急搬送を受け入れる福岡病院救急センターのスタッフ 年1万件以上の救急搬送を受け入れる福岡病院救急センターのスタッフ

救急WSは、救急活動の質の向上、救急隊員の生涯教育、救急隊と医療機関の連携深化、大規模災害時に迅速な対応が可能―など、さまざまなメリットがあることを強調した。

指定に必要な要件は、①消防本部と救急隊が当該医療機関を指名、②要請時に医師が救急車に同乗可能、③救急隊員への生涯教育の指導協力、④予算決定権のある自治体の承認、④医師会の理解―など。「難しい要件ではないので、興味のある病院は地域の消防隊と協議してみてください」と竹中部長は呼びかけた。

最後に、同院救急医療の今後の展望を披露。最も重視しているのが、ドクターヘリの積極的な受け入れだ。「九州北部には数多くの離島があります。ドクターヘリを有効活用することで、当院の救急医療機能を遠方の離島の皆様にもご利用いただくことが可能になります」と、今後、自治体や他の医療機関と協力して体制を整えて行く方針を明かした。

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