徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)8月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1301 二面

病気のはなし59
予後厳しく脳ドックを 神経膠腫(グリオーマ)

神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)(グリア:脳の神経細胞を支え補助する細胞)にできる腫瘍を神経膠腫(しんけいこうしゅ)(グリオーマ)という。悪性度は4段階に分類されており、最も予後の良いグレード1は良性で小児に多く成人は少ない。

2は集学的治療(手術と化学療法や放射線治療を組み合わせた治療)により、長期生存が見込めるものの、3、4になると予後は一気に悪くなり、とくに最も悪性度の高い神経膠芽腫(しんけいこうがしゅ)(グリオブラストーマ)は「集学的治療が進歩してきているとはいえ、いまだ5年生存率が約10%と予後が厳しい疾患です」と、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の小佐野靖己・脳神経外科部長。

神経膠腫は高齢者に多いものの、ほかの腫瘍に比べ若い世代にも見られる。脳という特性上、機能温存と治療効果のバランスを慎重に考慮しなければならず、腫瘍の全摘出に踏み込めないこともあり、治療が難しい。症状は多様で、頭痛や嘔おう吐とのほか、てんかんのような痙攣(けいれん)を起こすことも。

ただ、どれも特異な症状とは言えず、診断が付かないまま悪化するケースも少なくない。喫煙や飲酒を含めた生活習慣とも関連はなく、「これといった予防法もありません」と小佐野部長は明かす。そこで重要になるのが検診だ。日本は世界的にMRI( 磁気共鳴画像診断装置)保有数が多く、小佐野部長は節目ごとの脳ドック受診を推奨している。

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